Vol.674 クリスマスシーズンー飾りの誤飲やキャンドルでのやけどに注意ー

もうすぐクリスマスシーズン。家族、恋人や友人といった大切な人と過ごす時間を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。今回は、クリスマスシーズンに起こりそうな事故の例や注意すべきポイントをご紹介します。
事故事例
消費者庁には、クリスマス飾り、プレゼントのおもちゃなどの誤飲やキャンドル(ろうそく)によるやけどなどの事故の情報が寄せられています。
- 1cm大のクリスマス飾りを持って遊んでいたところ、飲み込んでしまった(0歳4か月)。(※2)
- ビーズでクリスマスリースを作成中、自分でビーズ1個を右耳にいれた(7歳)。(※2)
- 自宅で一人で遊んでいる時にプラスチック製のおもちゃを飲み込んでしまった(4歳)。(※2)
- アロマキャンドルのガラスが割れて、テーブルや敷いていたラグが燃えた(年齢不詳)。(※1)
- キャンドルに火を灯していて、溶けたろうを拭きとろうとしたティッシュペーパーに炎が燃え移り、指をやけどした(10歳)。(※2)
注意するポイント
- クリスマス飾りやおもちゃの事故防止の注意ポイント
- 乳幼児の手の届くところに、小さな物を置かないようにしましょう
- 小さな物、小さな部品が外れる可能性があるものは、飾り物に使用しないようにしましょう
- 耳、鼻や口に入れてはいけないことや、もし、入ってしまったときには、すぐに保護者へ知らせることを教えましょう
- おもちゃは対象年齢を守り、乳幼児の時期は小さな部品のあるおもちゃは使用しないようにしましょう。上のこどもと一緒に遊ぶ際にも注意しましょう
- こどもへのプレゼントは、贈る側・受け取る側の双方の大人が、こどもの年齢・発達に合った安全に配慮されたものであることを確認しましょう(玩具の場合は(一社)日本玩具協会のSTマークも参考にする)
- こどもに渡す前に、製品の取扱いの注意事項を確認し、破損などの不具合がないか確認しましょう
- キャンドル(ろうそく)の事故防止の注意ポイント
- 火を灯している時は、その場を離れないようにしましょう
- こどもだけでは使用しないようにしましょう
- 燃えやすいものの近く、不安定な場所では使用しないようにしましょう
- キャンドル立ては、金属、ガラスや陶器など燃えないもので、かつ、倒れにくいものを使用しましょう。また、溶けたろうがあふれないものにしましょう
- 就寝時には必ず消したことを確かめましょう
- 説明書や注意事項を確認し、正しく使用しましょう
- ドライフラワーなどを含んだキャンドル(ボタニカルキャンドルなど)や手作りキャンドルは、火がドライフラワーなどに燃え移る、外形が崩れろうが流れ出すなどのおそれがあることに注意しましょう
- 火を使わないキャンドル(LEDキャンドルなど)の使用も検討しましょう
- ※1:事故情報データバンク:消費者庁が(独)国民生活センターと連携し、関係機関から「事故情報」「危険情報」を広く収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム(平成22年4月運用開始)。
- ※2:医療機関ネットワーク事業:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和7年12月時点で32機関が参画)から事故情報の提供を受けています。
担当:消費者安全課