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Vol.661 エスカレーターでの転倒・転落事故に注意!

図:エスカレーターで高齢の女性がキャリーバッグを手放し転倒しそうなイラスト

駅や商業施設など日常の生活空間に多く設置されている移動に便利なエスカレーターですが、エスカレーターでの転倒・転落事故の情報が消費者庁に寄せられています。そこで、事故事例とともに、安全なエスカレーターの利用についてご紹介します。

事故事例

  • 「下りエスカレーターで人を追い抜こうとした際に足をふみはずして転落した。」(2歳)(※1)
  • 「エスカレーターにリュックサックの紐がひっかかり転倒した。」(5歳)(※1)
  • 「商業施設のエスカレーターを利用した直後に非常停止し、バランスを崩し転倒して手足をけがした。」(60 歳代)(※2)
  • 「ホームセンターでカートをエスカレーターに乗せて利用する際、カートがエスカレーターにひっかかり転倒した。」(年代不明)(※2)
  • 「下りエスカレーターで上からキャリーバッグが落ちてきて体に当たり、転倒して足にけがをした。」(30歳代)(※2)
  • 「以前は上りだったエスカレーターが下りになっていて足にけがをした。」(20歳代)(※2)

事故を防ぐために

事例からも分かるように、エスカレーターの転倒・転落事故は様々な原因で起きています。下記の注意ポイントなどを参考に安全な利用を心がけましょう。

  • 立ち止まって利用しましょう。
    歩いたり前の人を抜かしたりすると足をふみはずして転倒するほか、他者に接触して転倒させる可能性があります。
  • 黄色い線の内側に立って利用しましょう。
    黄色い線の上に立つと、靴などが巻き込まれ、転倒のおそれがあります。
  • 衣類や持ち物などがエスカレーターの隙間に巻き込まれないよう注意しましょう。
    かばん、衣類の裾、靴ひもやキーホルダーなどはエスカレーターの隙間に巻き込まれやすく、転倒につながるおそれがあります。
  • 手すりをしっかりつかんで利用しましょう。
    手すりにつかまらず利用すると、エスカレーターが思わぬ原因で急停止した場合などに、バランスを崩し転倒のおそれが高まります。
  • ベビーカー、カート、車いす、台車などはエレベーターを利用しましょう。
    大きな荷物などと共に利用するとバランスを崩し自身が転倒するだけではなく、荷物を落下させて周囲の方のけがや転倒につながるなど事故のおそれがあります。
  • 印や看板で進行方向を確認し誤進入しないように注意しましょう。
    エスカレーターの進行方向のサイン表示などを確認し利用しましょう。エスカレーターの床や手すりなどに進行方向のサインがあります。
  • ※1:医療機関ネットワーク事業:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和7年5月時点で32機関が参画)から事故情報の提供を受けています。
  • ※2:事故情報データバンク:消費者庁が(独)国民生活センターと連携し、関係機関から「事故情報」「危険情報」を広く収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム(平成22年4月運用開始)。
(参考)
(過去の関連メール)

担当:消費者安全課