Vol.651 線香等でのやけどに注意!

もうすぐお盆の時期です。帰省先でお墓参りをするなどで線香やろうそくを扱う機会もあるのではないでしょうか。消費者庁には、お墓や仏壇に供える線香等の熱い部分を触ってこどもがやけどをする事故情報が医療機関から寄せられています(※1)。
- 「お墓参りの際に、こどもが火のついた線香を触り、指の間にやけど(II度熱傷)を負った。」(0歳11か月)
- 「保護者がリビングにある仏壇に線香に火をつけてお供えし、台所で夕食の準備をしていた。こどもの泣き声がしたため様子を見ると、線香の周りに灰が散らばっていた。こどもは左手を伸ばして線香の火に触れたようで、左手人差し指にやけど(II度熱傷)を負っていた。線香は仏壇の高さ約85cmの棚に置いてあった。」(1歳)
- 「保護者がろうそくの火を消した後、こどもが保護者の真似をして、ろうそくを手であおいだところ、溶けていた蝋(ろう)に触れてやけどした。」(1歳)
お盆の時期には、こどもを連れて帰省する人もいるかと思います。普段見慣れていないお墓や仏壇の線香やろうそくなどに興味を持つこどももいるでしょう。帰省先では、こどもにとっては普段生活している場所とは違う環境であることにも留意した上で、以下のポイントに注意し、安全にお盆休みを過ごしましょう。
- お墓や仏壇に供える線香やろうそくは、なるべくこどもの手が届かない位置に置く。
- お墓や仏壇にお参りをする際には、こどもが線香に触ったりお供え物などを倒したりしてけがをしないよう、こどもを一人にしない。
- こどもが火のついた線香やろうそくなどのある部屋に一人で入らないよう、帰省先の家族や親族にも見守ってもらうよう伝える。
また、夏場に使うことが多い蚊取り線香をこどもが触ってやけどをする事故情報も寄せられているため、同様に注意しましょう。
- 「こどもが火のついた蚊取り線香を触っていたため、保護者が取り上げた。このとき、こどもは痛がっても泣いてもいなかったが、1時間ほど経ってから、右手親指付近に水ぶくれを伴うやけど(II度熱傷)を負っていることに気づいた。」(1歳)
万が一、こどもがやけどしてしまった際には応急手当を行い、やけどの程度に応じて病院を受診しましょう(※2)。
- ※1:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月から、医療機関(令和6年8月現在で32機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
- ※2:こども家庭庁「もしもの時の「応急手当方法」」
- (過去の関連メール)
担当:消費者安全課