Vol.647 室内のドアの指挟み事故に注意!

家庭内での身近なこどもの危険として、ドアの開閉時に指を挟む事故があります。誰でもヒヤリとした経験をお持ちだと思いますが、場合によっては指の骨折や切断などの重傷に至ることもあり、日頃の注意が必要です。
この春から新生活を迎え、住環境が変化した方も多いと思います。この機会に改めて室内のドアの安全な利用について考えてみませんか。
消費者庁には、室内で思いがけずにこどもの指がドアに挟まれる事故情報が医療機関から寄せられています(※)。
- 「激しい泣き声が聞こえたので保護者が様子を見ると、クローゼットの扉に指を挟んだようで、こどもが指から血を垂らしながら歩いてきた。右手親指から出血、爪の部分に圧迫の痕がみられた 。」(1歳)
- 「保護者が、ドアの反対側にこどもがいることに気付かずに、ドアを閉めてしまった。その際に、ドアの蝶番側に挟まったこどもの右手小指が骨折・一部断裂 した。」(2歳)
- 「保護者が部屋を出て扉を閉めようとしたところ、追いかけてきたこどもの指が扉に挟まった 。」(4歳)
- 「自宅できょうだいと一緒にいたところ、木製ドアを強く開けられた。ドアとフローリング床との間に足の爪が挟まれ、自分で足を抜いた。左足親指の爪を脱臼 した。」(6歳)
以下のポイントを参考に、ドアの指挟み事故を防ぎましょう。
- ドアの開閉時には、こどもが近くにいないか確認しましょう。
気付かないうちにこどもが後ろからついてきたり、ドアのすき間に手をかけたりしている場合があります。 - こどもをドアの近くで遊ばせないようにしましょう。
遊びに夢中になって、けがをしてしまう危険があります。また、ドアの隙間などに触れていると、挟まれてけがをする危険があることを教えておきましょう。 - 指挟み防止対策をしましょう。
ドアの蝶番部分に隙間防止カバーを付けるなど、必要に応じて指挟み防止グッズを活用しましょう。開いているドアは風等により急に勢いよく閉まることがあるため、ドアストッパーなどの使用も有効です。
- ※: 消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月から、医療機関(令和6年4月現在で32機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
担当:消費者安全課