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Vol.642 クリスマスやお正月―飾り物やプレゼントの誤飲に注意!

画像: 赤ちゃんが床に落ちているおもちゃにハイハイしながら手を伸ばしている様子のイラスト

クリスマスやお正月といったイベントが続く年末年始は、子どもが飾り物やプレゼントに接する機会が多い時期です。消費者庁・国民生活センターには、子どもが飾り物等を誤飲する事故の情報が医療機関(1)から寄せられています。

  • 「子どもがクリスマス飾りの部品を誤飲した疑いがあり受診したところ、X線検査で小腸内に約5mmの釘が見つかった。」(1歳)
  • 「鏡餅のパックを子どもの近くに置いておいたところ、中からプラスチック製の飾りの橙を取り出し口に入れていた。へたの部分が無いため誤飲を疑い受診した。」(1歳)
  • 「保護者がクリスマスの飾りを出しているところに一緒にいて、光る飾りをなめて、中のボタン電池を飲み込んでしまった。飾りを投げて壊し、蓋が取れてしまったようだ。X線検査にて胃内に確認された。」(0歳9か月)

このほか、クリスマスプレゼントとして与えられたマグネットボール(強力な磁石のセット)を3歳児が誤飲して腸を挟んで穴が開く事故も起きています(2)。

小さな子どもは様々なものに興味を示し口に持っていきます。3歳児の口の大きさは直径約4cmであり、これより小さいものは子どもの口の中に入り、誤飲や窒息の危険があります。以下のポイントに注意して、楽しい時間を安全に過ごしましょう。

  • 小さな物、小さな部品が外れる可能性があるものは、飾り物に使用しない
  • 子どもへのプレゼントは、贈る側・受け取る側の双方の大人が、子どもの年齢・発達に合った安全に配慮されたものであることを確認する(玩具の場合は(一社)日本玩具協会のSTマークも参考にする)
  • 子どもに渡す前に、製品の取扱いの注意事項を確認し、破損等の不具合がないか確認する
  • 年長の兄姉の玩具の取扱いにも注意する

もしもの時に備えて、応急手当の方法を確認しておきましょう。こども家庭庁「こどもの事故防止ハンドブック」の「もしもの時の「応急手当方法」」(3)に掲載されている「異物を飲み込み喉に詰まってしまった時」や「誤飲対処早見表」をご参照ください。

(参考)
(過去の関連メール)

担当:消費者安全課