Vol.634 お祭りにまつわる事故―食べ歩き中や持ち帰ったおもちゃ等でのけがも!

今年はお祭りや花火大会などに参加しましたか? このようなイベントでは、屋台等に様々な食べ物や色鮮やかなおもちゃ等が並びます。にぎやかで楽しい雰囲気もあって、普段なら買わないものを、ついつい手に取ることもあるのではないでしょうか。
- (1) おもちゃ等―持ち帰って遊ぶ場合は要チェック!
- 消費者庁・国民生活センターには、お祭りから持ち帰ったおもちゃ等が関係する事故の情報が医療機関(※1)から寄せられています。また、事故情報データバンク(※2)に登録された情報のなかにも同様の相談事例が見られます。
- <事例>
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- 「縁日で年上の子のために持ち帰った水で膨らむボールを、洗面器にたくさん入れて遊んでいた。子どもが赤いボールを一つ食べたと言ったため受診し、通院して様子を見ることとなった。」(2歳)(※1)
- 「幼稚園のお祭りで持ち帰った光るおもちゃがバラバラになっており、中のボタン電池3つのうち1つが見つからないため、誤飲を疑い受診した。」(1歳)(※1)
- 「お祭りで買ったケミカルライト(光る棒)を寝室に置いていたところ、子どもがかじって割ってしまい、中の液体が付いた手で目をこすり痛みが生じた。水で洗い流して受診し、経過観察となった。」(5歳)(※1)
- 「1歳の子どもが、お祭りで景品としてもらったライト付きのおもちゃを脇に挟んでいたところ低温やけどを負い、通院が必要となった。おもちゃに何も記載がなくどこの製品か分からない。」(※2)
- (2) 食べ物―落ち着いて食べられるよう工夫を
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- <事例>
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- 「屋台で買った串に刺さった食品を歩きながら食べていたところ、滑って転んでしまい、串が口に刺さった。」(8歳)(※1)
- 「子どもから目を離した隙に、屋台の鉄板に触れてしまい、手のひらにやけどを負い、通院が必要となった。」(3歳)(※1)
また、屋台等では目の前で食べ物が調理・提供されるため、鉄板等の高温の調理器具に子どもの手が届く状況も考えられます。小さな子どもの手を引いて一歩下がるなど距離を取りましょう。
これからお祭り等に行く予定のある方は、ぜひ安全の視点も忘れずにお楽しみください。
- (※1)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和5年8月現在で32機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
- (※2)事故情報データバンク:消費者庁が(独)国民生活センターと連携し、関係機関から「事故情報」「危険情報」を広く収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム(平成22年4月運用開始)。
担当:消費者安全課