Vol.616 コンセントやプラグでの感電に注意!

金属製の物をコンセントやプラグのすき間に差し込んだり、電気製品の通電部を舐めたりすると、電流が体内に流れて体の中の組織を損傷したり、火花によるやけどを負うことがあります。特に電流が体内を流れると、心臓の動きに影響を及ぼし致命傷となる可能性もあります。このように電流が体に流れることで起こる損傷は「電撃傷」と呼ばれています。
消費者庁・国民生活センターには、子どもの電撃傷の情報が医療機関(※1)から寄せられています。
- 「子どもがテーブルタップにU字型のヘアピンを差し込み、手指に電撃傷による線状の傷が複数できた。全身性の通電の可能性があるため、入院して心臓や内臓に異常がないことを確認し、翌日退院した。」(3歳)
- 「工作用の針金入りモールをU字型にして両手で持ち、コンセントの両穴に入れた。火花が出てぱちんと音がしてすぐ手を離した。手指に電撃傷による傷を負い、入院が必要となった。」(6歳)
- 「コンセントに差していたアダプターの電源プラグが浮いて隙間ができていた。そこにスマートフォンの充電ケーブルの端子を入れてしまい、火花が散り、バチっと音がした。電撃傷により親指の付け根が黒く変化し、通院が必要となった。」(1歳)
また、金属以外にも、肌が濡れていると、体に電気が通りやすくなるため、濡れた手や口でコンセントやプラグに触れることは危険です。電気製品の通電部を直接舐めて電撃傷を負う事故も報告されています(※2)。
事故を防ぐために以下の点に注意しましょう。
- ヘアピンや鍵、クリップ、チェーンなどの金属製の物は子どもの手の届かない場所に保管しましょう。
- コンセントには、子どもが容易に取り外せないタイプのコンセントカバーの設置を検討しましょう。コンセントキャップを使用する場合は、誤飲防止のため外れにくく、子どもの興味を引かない形状や色のものを選ぶとよいでしょう。
- 使用しない電気製品のプラグはコンセントから外し、コードも含めて片付けましょう。
- コードやプラグの破損や劣化によって金属部がむき出しになっている電気製品は使わないようにしましょう。
- (参考)
- (※1)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和5年1月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
- (※2)(公社)日本小児科学会Injury Alert(傷害速報)「No. 42 ヘアアイロンによる口腔内電撃傷」
- 過去の関連メール
担当:消費者安全課