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Vol.613 掃除中の事故に気を付けて!

左上:子どもが、ベランダの柵に置いてある花台を踏み台にし、柵から身を乗り出して外を覗き込んでいるイラスト、右上:子どもが、不安定に足場のうえに乗り、ブラインドのひもを引っ張って遊んでいるイラスト、左下:ハイハイをしている赤ちゃんが、床に垂れ下がった電気ケトルの電源コードにひっかかり、倒れた電気ケトルの中のお湯がかかりそうになっているイラスト:右下:子どもが、ペットボトル飲料のフィルムを口に入れているイラスト

年末の大掃除のシーズンが近づいてきました。普段掃除をしない場所の掃除や、異なる方法での掃除をすることもあるかと思います。消費者庁・国民生活センターには、掃除中に起きた子どもの事故の情報が医療機関()より寄せられています。

  • 「保護者が3階の部屋を掃除するため、窓を開けて網戸にしていた。子どもが網戸を背にして座り、寄りかかったところ網戸が外れて5m下のコンクリートに落下した。全身打撲と内臓損傷の疑いにより入院が必要となった。」(7歳)
  • 「物音と泣き声で気付くと、キッチンのカウンターの上の電気ケトルが床に落ち、子どもが熱湯をかぶっていた。腹部や足などのやけどのため1週間以上の入院とその後の通院が必要となった。垂れ下がっている電源コードに近寄れないようにするため、普段はベンチ型の椅子を配置していたが、その日は掃除機をかけて場所を移動させたままになり、コードに手が届く状態になっていた。」(0歳5か月)
  • 「保護者が浴室の掃除をした際、洗面台に洗剤を置いてその場を離れた。子どもの泣き声で気付くと、洗剤が床に転がり、子どもが目をこすっていたため受診した。」(1歳)
  • 「大掃除をしている際に、ビニール袋の中に捨てた乾燥剤を子どもが口の中に入れた。」(0歳8か月)
  • 「保護者がソファを持ち上げて掃除をしている時に、子どもが下に潜り込んだことに気づかずにソファを下ろしたところ頭をぶつけた。頭頂部が赤くなっていたため、病院を受診した。」(4歳)

大掃除では、窓を大きく開けたり、家具や家電等を普段とは違う場所に移動させたり、洗剤を使用することもあるため、掃除している場所に子どもを近づけないようにしましょう。掃除後には、窓の閉め忘れ、家具等の戻し忘れや、洗剤の置き忘れにも注意してください。

また、大掃除の機会に、家の中の家具や家電の置き場所などを見直して、より安全な環境を作りましょう。

  • 窓やベランダの手すり付近に、椅子やテーブルなど足がかりになるような物を置いていませんか?
  • 触ると危ないものや、誤飲のおそれのあるものは子どもの手の届かないところに置いていますか?安全柵を設置していますか?
  • おもちゃや子どもの身近にある製品に不具合や破損がないか確認しましたか?

帰省先や旅行先でも同様の危険が無いかをチェックして、安全で楽しい年末年始をお過ごしください!

()消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和4年12月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)

(参考)
過去の関連メール

担当:消費者安全課