文字サイズ
標準
メニュー

Vol.605 折りたたみ式の踏み台―隙間で指を挟む事故に注意!

図:折りたたみ式踏み台が折りたたみ・展開することによって隙間が変化する画像

樹脂製の折りたたみ式踏み台につかまり立ちをしていた乳幼児が、踏み台にできた隙間に指を挟んで切断するなどした事故の情報が複数寄せられたことを受け、国民生活センターは乳幼児に折りたたみ式踏み台に触れさせないよう呼び掛けています(※1)。

事例1(※1、2)
「保護者が折りたたみ式踏み台の座面の取っ手部分を持ってたたんだ際に、児が踏み台の脚部分に手指を挟んで受傷した。左手小指から出血が止まらないため受診した。踏み台は児の年上のきょうだい用に購入したもの。」(1歳2カ月)
事例2(※1、2)
「自宅で児が折りたたみ式踏み台を触っていたため年上のきょうだいが踏み台を横に引っ張った。保護者が注意すると、きょうだいがより強く引っ張ってしまい踏み台が折りたたまれて、踏み台の側面上部(図の1)に児の右手示指が挟まれ切断された。」(1歳2カ月)
事例3(※1、3)
「乳児が折りたたみ式踏み台につかまり立ちをしていたところ、指の先端を切断した。商品に問題がないか調べてほしい。」

折りたたみ式踏み台は、収納時には折りたたみ、使用時には展開して水平になった天板の上に乗ることができる構造です。折りたたんだり広げたりすることに伴い、天板と脚部、ヒンジの隙間の大きさも変化するため指を挟むおそれがあります。また、乳幼児が天板を持ち上げたり、つかまり立ちや押したり引いたりすると、一時的に折りたたまれ、できた隙間に指を入れた状態で体重がかかるなどして再度展開すると、狭くなった隙間で指を負傷することも考えられます。

  • 折りたたみ式踏み台を乳幼児に触れさせないようにしましょう
  • 乳幼児がいる環境では、可動部がない踏み台を選ぶことを検討しましょう
  • 大人でも指を挟むおそれがあるため、可動部には触れないようにしましょう

折りたたみ式踏み台に限らず、製品等の可動部での指挟みには注意が必要です。

  1. (※1)(独)国民生活センター「樹脂製の折りたたみ式踏み台での指挟みに注意 -乳幼児が手指の先を切断する事故が発生しています-」
  2. (※2)医療機関から提供を受けた事故情報(医療機関ネットワーク事業)
  3. (※3)消費生活センターに寄せられた相談情報(PIO-NET)
過去の関連メール

担当:消費者安全課