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Vol.594 梅雨の時期、ぬれた場所での転倒に注意!

図:濡れた場所で転倒しそうになっているイラスト

雨が多くなってくるこの時期、子どもが雨でぬれた場所で転倒しけがをしたとの事故情報が、医療機関()から寄せられています。

  • 「雨が降っていてぬれていた道路のタイルで足を滑らせ後頭部を打った。元気に過ごしていたが、次の日、2回嘔吐があり、医療機関を受診。脳震盪(のうしんとう)を起こしていた。」(2歳)
  • 「商業施設のテラスで遊んでいて、雨でぬれた床で滑って転倒し、頭を打った。側頭部に傷を負い、2針縫合した。」(4歳)

ぬれると滑りやすくなるマンホール、側溝の蓋、タイルの歩道等はより注意が必要です。また、屋外だけでなく、施設内でも、傘や荷物からのしずくで床がぬれていることがあります。階段なども、ぬれていると普段より滑りやすいので、特に気を付けましょう。

  • 雨の日は、靴は滑りにくいものを選び、靴底がすり減っていないか確認しましょう。
  • 施設内に入る場合は、雨のしずくで床がぬれないよう、傘袋などを利用し、出入口付近などがひどくぬれている場合は、施設の方に声を掛けて拭いてもらいましょう。

また、ぬれた路面での自転車の転倒事故の情報も寄せられています。

  • 「自転車の後部座席に子どもを乗せていた。止まるぐらいのゆっくりとしたスピードだったが、雨で滑って自転車ごと転倒し、子どもが額をぶつけた。2回嘔吐し、元気がなく、顔色も悪かった。ヘルメットとベルトはしていなかった。」(4歳)
  • 「自転車の後部座席に子どもを乗せて幼稚園に送る途中、雨上がりでぬれていた道路でバランスを崩し自転車ごと転倒した。子どもが近くの街灯の柱に額をぶつけ、7針縫う傷を負った。幼稚園の帽子をかぶり、へルメットは未着用だった。」(5歳)

雨の日の自転車の利用は、路面の滑りだけでなく、雨粒やレインコートのフード等で視界が狭まり、周りの音が聞こえにくくなることも考えられます。自転車以外の交通手段の利用も普段から検討しておきましょう。雨の日にやむを得ず自転車を利用する場合は、時間に余裕を持ち、安全な経路を選んで、周囲をよく確認しながらゆっくりと走行することを心がけてください。また、道路交通法と道路交通規則等で禁止されている自転車の傘差し運転は、視野を妨げ安定した運転操作ができずに事故につながるおそれがあるため絶対してはいけません。

  • ()消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和4年6月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
(参考)
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担当:消費者安全課