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Vol.593 子どもの熱中症対策を心がけましょう!

  • 左図:子どもが熱中症になってしまい、応急処置として首の周り、脇の下、太ももの付け根など太い血管の部分を冷やしているイラスト
  • 右図:子どもが自動車内に閉じ込められてしまい、熱中症になりそうになっているイラスト

気温が高い日や湿度が高く蒸し暑い日が発生する6月頃から、熱中症による救急搬送が多くなります(※1)。今年の夏は気温が高くなる予報が発表されており(※2)、夏本番に向けて、こまめな水分補給の習慣や、徐々に暑さに身体を慣れさせる(暑熱順化)など対策を始めましょう。エアコンの試運転も早めに行い(※3)、いつでも使用できるよう準備しておきましょう。

消費者庁・国民生活センターには、子どもの熱中症に関する情報が医療機関(※4)から寄せられています。

  • 「昼過ぎ1時間ほど公園で遊んでいたところ、一緒にいた友人は汗をかいていたが、本人は汗をかいておらず、顔色が白く、嘔吐をしたため、身体を冷却して受診した。熱中症と診断された。」(5歳)
  • 「旅行先から車で帰る際、エアコンが効かず氷で冷やしていたが、帰宅後、夜になって元気がなく体温が40°Cになっていたため受診した。熱中症が疑われた。」(2歳)
  • 「午後に野球の練習中、ランニングをしている時に倒れた。めまいや吐き気などの症状があり、熱中症のため2日間入院した。昼頃から水分補給をしていなかった。」(14歳)

また、自動車内での子どもの閉じ込めにも注意が必要です。夏場の車内は短時間で高温になります。キーの置き忘れ、誤操作や誤作動によりロックされるトラブルも発生しており、子どもが車内に残されていた場合は非常に危険です。そのような場面に遭遇したら、すぐに警察と消防に通報してください。キーは肌身離さず携帯しましょう。

  • 「子どもが車の中からドアをロックしてしまい、20分後に救出された。体温は39°C台で意識ははっきりとしていたが、汗を多量にかいていた。点滴をしてしばらく経過観察となった。」(2歳)

子どもは体温の調節機能が未発達で、体に熱がこもって体温が上昇しやすくなります。また、身長が低く、地面からの照り返しの影響を強く受けるため、大人よりも高温の環境下にさらされています。子ども自身が体調の変化に気付かないことや、伝えられないこともあるため、周囲の大人が顔色や汗のかき方などに気を配る必要があります。

<子どもの熱中症予防のポイント>
  • 気温と湿度をこまめにチェック。暑さ指数や熱中症警戒アラートも参考に(※5)
  • エアコンや扇風機を適切に使う
  • のどの渇きを感じなくても、こまめに水分補給する
  • 通気性の良い服装で、帽子など日よけ対策も
  • 無理をせず、適度に休憩する
  • 十分な睡眠と食事を取る
  • 短時間であっても絶対に車内を子どもだけにしない。降ろし忘れにも注意。

また、子どものマスク着用については、熱中症予防の観点等から、外すことが推奨されている年齢や場面があります(※6)。

<熱中症になってしまった場合の応急処置>
  • 呼びかけに答えない場合は、すぐに救急車を呼ぶ
  • 涼しい場所へ移動し、衣服を緩め、安静に寝かせる
  • 首の周り、脇の下、太ももの付け根など太い血管の部分を冷やす
  • 水分や塩分を補給する
  • 病院へ行く?救急車を呼ぶ?迷ったら #7119へ
(参考)
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担当:消費者安全課