Vol.588 ショッピングカートからの転落に注意!
店舗などに設置されているショッピングカートは、購入する商品を運ぶために日常的に利用されており、幼児用の座席がついたものなど様々なタイプがあります。一方で、ショッピングカートが関係する子どもの事故も発生しており(※1)、カートのカゴから身を乗り出すなどして落下した場合は、高い位置から固い床面への落下により、骨折や頭蓋内を損傷する重いけがを負う可能性もあります。
利用の際には以下の点を守り事故を防ぎましょう。
- ショッピングカートの幼児用座席以外に子どもを乗せないようにしましょう。
- 子どもを幼児用座席に乗せているときは、立ち上がったり身を乗り出したりしないよう注意し、ベルトやハーネスがあれば必ずしっかりと装着しましょう。
- ショッピングカートからぶら下がるなど遊ばせしないようにしましょう。
- 注意表示等をよく確認しましょう。
消費者庁・国民生活センターには医療機関(※2)からショッピングカートが関係する子どもの事故の情報が寄せられています。
- 「ショッピングカートから後方に転落し、頭蓋骨を骨折したため入院となった。」(0歳10か月)
- 「座席がないショッピングカートに子どもを座らせて買い物していたところ、段差でカートが揺れて子どもが転落し、頭部を打撲した。」(2歳)
- 「ショッピングカートの約30cmの高さの位置に子どもを座らせて押していたところ、コンクリートの床に転落し、鎖骨を骨折した。」(1歳)
- 「ショッピングカートで遊んでいて、後方に転倒して後頭部を打撲した。その後嘔吐があり、ぐったりしていたため受診し、脳震盪のため入院となった。」(4歳)
- (※1)独立行政法人国民生活センター「医療機関ネットワークにみる店舗用ショッピングカートでの子どもの事故-転落時の頭部損傷のリスクが高く、危険です!-」
- (※2)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和4年4月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
担当:消費者安全課