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Vol.587 抱っこひもからの転落や窒息に注意!

  • 画像:保護者が地面に落ちたスマホを拾うため前かがみになったところ、子どもが抱っこひもから転落しそうになっているイラスト

暖かくなり外出の機会が増える時期となりました。お子さんとお出かけをする際に抱っこひもを使うことも多いかと思いますが、正しく使用しないと転落や窒息などの危険もあります。思わぬ事故を防ぐため、以下の点に注意しましょう。

  • 抱っこひもの使用時に、物を拾うなどで、前にかがむ際は、必ず子どもを手で支えましょう。
  • おんぶや抱っこをする時や、降ろす時は、低い姿勢で行いましょう。
  • バックル類の留め具や、ベルトのゆるみ、子どもの位置や姿勢など、取扱説明書を読んで、正しく使用しましょう。
  • 保護者の身体に顔を強く押し当てられた状態など、気道をふさぐことがないように装着し、子どもが苦しそうでないかこまめに確認しましょう。

消費者庁・国民生活センターには医療機関()から抱っこひもを使用中に発生した事故情報が寄せられています。

  • 「保護者が荷物を取ろうとした際に、子どもが抱っこひもから転落した。CT撮影の結果、頭蓋骨骨折と外傷性くも膜下出血と診断され、入院となった。」(0歳2か月)
  • 「抱っこひもを装着し、子どもを抱っこしていた。片側の留め具が半ロックの状態だったようで、子どもが後方に倒れながら1.2m落下した。頭部CT検査で頭蓋内に少量の出血を認め、経過観察目的で入院となった。」(0歳3か月)
  • 「抱っこひもを使用中、子どもを抱っこからおんぶに変えようとして、布団の上に落下して頭を打撲した。おんぶに変える作業はいつも人に手伝ってもらっていたが、一度一人でできたため再度試した。抱っこひもは、友人から譲ってもらった際に使用方法を聞いたが、取扱説明書はもらっていなかった。」(0歳7か月)
  • 「抱っこひもを使って縦抱きの姿勢で家事をしていたところ、気が付いたら呼吸をしていなかった。自家用車で人工呼吸をしながら病院に連れて行く途中に自発呼吸が出てきた。しかし、到着後も意識がなく顔色不良のため入院となった。」(0歳1か月)

抱っこひもは、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合していることを認証された製品に表示することができるSGマークの対象品目になっています。製品選びの参考にしていただき、子どもの発達と対象年齢にあった製品を、取扱説明書の使用方法を守って使用してください。

また、中古品を入手する際には、リコール対象製品でないことの確認や、製品の修理・改造、不具合の有無、製造年などの情報を確認してください。取扱説明書も同時に入手し、付属品や消耗品も含めて製品の状態をよく確認しましょう。

  • ()医療機関ネットワーク事業:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和4年4月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています。
(参考)
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担当:消費者安全課