文字サイズ
標準
メニュー

Vol.582 マグネットパズルの破損に注意!

  • イラスト:左右2点のイラスト。左側はマグネットパズルの外観と内蔵されているネオジム磁石。右側ネオジム磁石が腸管壁を穿孔している様子のイメージ。

三角形や四角形などの枠状のパーツ同士を磁力により組み合わせ、平面や立体を造形することができる玩具(マグネットパズル)が破損し、内蔵されていたネオジム磁石を幼児が誤飲して消化管に穴が開くという事故が発生したことを受け、マグネットパズルを使用する際は破損をしていないか確認し、対象年齢未満の子どもが触ってしまわないよう国民生活センターが注意喚起を行っています(※1)。

事故を防止するため、
  • (1)マグネットパズルを子どもに使用させる際は、破損がないことを認しましょう。破損により、パズルに内蔵されている磁石が外部に出てしまうと、子どもが誤飲する危険性があります。破損があれば使用を中止してください。
  • (2)万一、内臓の磁石を誤飲した可能性がある場合には、直ちに医師の診察を受けましょう。マグネットパズルには、強力なネオジム磁石が使用されているものもあります。複数個のネオジム磁石を誤飲した場合、ネオジム磁石同士が体内で消化管を隔ててつながり、消化管に穴が開いてしまうことがあり大変危険です。
  • (3)マグネットパズルの対象年齢を確認し、対象年齢未満の子どもが触ってしまわないよう留意するとともに、手の届かないところに保管するようにしましょう。兄弟姉妹で遊ぶ際には特に注意しましょう。

磁石以外にも、玩具が破損したことによって内蔵されていた電池を子どもが誤飲してしまったという事故情報も医療機関(※2)から報告されています。

  • 「自宅のリビングに置いていたおもちゃの底が壊れ、ボタン電池が外に出ていた。保護者が気付き、子どもの口の中を見るとボタン電池が1個あり、もう1個が見当たらなかった。病院を受診し、レントゲンで確認したところ胃の中にボタン電池があった。翌日、自宅にて自然排泄された。」(1歳)

子どもは様々なものに興味を持ち、口の中に入れてしまいます。普段使っている玩具でも、亀裂や剥がれなど破損がないかを定期的に確認し、誤飲事故を防ぎましょう。

(参考)

担当:消費者安全課