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Vol.579 調理器具によるやけど ― 使用後も注意!

図:

寒さが本格的になり、ご家庭で鍋料理などの温かいものを食べる機会が増えていることと思いますが、子どものやけどには注意が必要です。消費者庁・国民生活センターには、使用後の調理器具に触れてやけどをした事故情報が医療機関から寄せられています。(※1)

  • 「夕食に鍋料理を食べ、後片付けをしていたところ、子どもがホットプレートを触り右手の手の平にやけどを負った。ホットプレートは電源をオフにしてから5~10分程度経っていた。」(1歳)
  • 「使い終わった空のフライパンをガス台の上に置いて洗い物をしていたところ、子どもが手を伸ばして取っ手を引っ張った。落ちてきたフライパンが子どもの頬と腕に当たり水ぶくれを伴うやけどを負った。フライパンは使用してから2~3分が経っていたが、まだ熱かった。」(1歳)
  • 「使用後の魚焼きグリルのガラス面を数秒間触ってしまい、左手の全体が赤くなり、水ぶくれを伴うやけどを負った。」(1歳)
  • 「使用後のIHクッキングヒーターに右手をついてしまい、手のひらと親指に水ぶくれを伴うやけどを負った。」(4歳)

子どもは大人よりも皮膚が薄く、やけどのダメージが皮膚の奥深くまで影響し重傷となるおそれがあります。火や電気を用いて加熱する調理器具は、使用中はもちろんのこと、使用後もしばらくの間は高温になっていることがあるので、子どもが触れないようにしましょう。
フライパンや鍋の取っ手は、奥に向けることで子どもの手が届きにくくなります。また、キッチンは高温になる調理器具だけでなく刃物など危ないものがあるため、ベビーゲートなどを設置して子どもが立ち入らないようにしましょう。

<やけどをしてしまった時の応急手当>(※2)

やけどをしてしまったら、すぐに10分以上冷やしましょう。刺激を避けるため、容器に溜めた水で冷やすか、水道水・シャワーを直接患部に当てないようにして冷やしましょう。服の上から熱湯などがかかった場合は、脱がさずに服の上から冷やしてください。なお、市販の冷却シートは、やけどの手当てには使えません。

  • 全身の広い範囲・顔面などのやけどの場合:すぐに救急車を呼びましょう。
  • やけどの範囲が片足、片腕以上の広範囲にわたる場合:救急車を呼ぶか、至急病院を受診しましょう。
  • やけどの範囲が手のひら以上の場合や水膨れの場合:潰さないようにして、病院を受診しましょう。
(参考)

担当:消費者安全課