Vol.573 テーブルの角に一工夫、家具などにぶつけた時のけがを軽減しましょう。
小さな子どもは、つかまり立ちなどでバランスを崩したり、活発に動きまわって、転倒してテーブルなどの家具の角に顔や頭をぶつけてしまうことがあります。自宅で対策をされている方は多いかと思いますが、年末年始の長期休暇を利用して帰省される場合など、自宅以外でも、以下のことに注意して事故を防ぎましょう。
- 角がある家具や柱などには、コーナーガードやクッションテープを取り付けるなどして、ぶつかっても大きなけがをしないように工夫をしましょう。
- 新しくテーブルやテレビ台、たんすなどを購入する際は、角の丸い家具を選択することも検討しましょう。
- また、ホームパーティー先などで上記の対策が取りにくい場合は、
- 可能であれば、角のある家具を移動してもらう、ベビーサークルなどで子ども自身が角に近づかないようにするなどの対策も検討しましょう。
消費者庁・国民生活センターには、テーブルなど家具の角で受傷した子どもの事故情報が医療機関(※1)から寄せられています。
- 「自宅で年上の子と走って遊んでいたところ転倒して、ガラス製のローテーブルに右顔面を強打した。口の中と頬から出血が多く、タオル1枚では足りないほどだったため救急要請した。重症の脳震盪(のうしんとう)による意識障害のため全身管理目的で集中治療室に入室し、1週間入院となった。」(2歳)
- 「ベッドで飛び跳ねていたところ、隣の鏡台の角に右目をぶつけた。目尻に1cmの傷を負った。この日は鏡台のカバーを外していた。」(2歳)
- 「つかまり立ちをしていたところ、壁の角で額を打撲して泣いた。その後、3回嘔吐があったので受診した。額に皮下血腫を負ったが、頭蓋内には明らかな損傷はなかった。」(0歳)
- 「親戚の家で立たせておむつ替えをしようしてところ、嫌がって体が反り、木製の机の角に顔をぶつけた。舌に約1cm程度の傷を負った。」(1歳)
頭を打撲してしまった時の応急手当の方法も確認しておきましょう。
- <頭を打撲した場合の応急手当>(※2)
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- 傷口から出血している時は、傷口を閉じるようにガーゼで圧迫し、安静にして様子を見ましょう。
- 意識がない、出血がひどい、繰り返し嘔吐がある時には、救急車を呼ぶか、至急病院を受診しましょう。
- 顔色が悪く元気がないときは、小児科や脳外科を受診しましょう。1~2日は安静にして様子を見ます。
- こぶができた程度なら、安静にして冷たいタオル等で冷やします。
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- (※1)医療機関ネットワーク事業:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和3年11月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています。
- (※2)こども家庭庁「こどもの事故防止ハンドブック」>もしもの時の「応急手当方法」
担当:消費者安全課