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Vol.566 包装フィルムやシールなどの誤飲に注意!

図:ペットボトルの包装フィルムを持ってかじっている赤ちゃん。赤ちゃんの周りには包装フィルムが取れたペットボトル、お菓子の入った四角い紙パッケージ、お菓子に付属したシールが落ちているイラスト

子どもが菓子やペットボトルの包装フィルム、シールなどを口に入れたり、かじって破片がなくなっていることに気付いてヒヤリとしたことはありませんか。 消費者庁・国民生活センターには、包装フィルムやシールなどを誤飲してしまった事故情報が医療機関(※1)から寄せられています。

  • 「普段からペットボトルをかじるのが好きで遊んでいた。保護者が「おえーっ」という声を聞き見ると、唾液や鼻水が出ており、顔面蒼白で唇が青紫色になっていた。救急車を呼び、背中を叩くなどしていたところ、口の奥に細長い包装フィルムを見つけた。フィルムは取れなかったが、その直後、普段の様子に戻った。気道異物の可能性があり、緊急に全身麻酔で気管支内視鏡検査を行ったが、異物はなかった。」(9か月)
  • 「目を離した隙に、プラスチックの菓子包装を飲み込んだ。直後から唾液を出して吐き出そうとしており、その後も、時折その様子が見られたため受診した。喉の奥に張り付いていた3cm×1cmのプラスチック包装を取り出した。」(8か月)
  • 「昼寝の後、咳込んで、血や痰が混ざったものを2回吐いたため受診し、口の中からシールが見つかった。シールは上の子の物で日中、持ち歩いていた。」(10か月)

また、東京都が実施したアンケート調査(※2)では、子どもが異物を飲み込んだ、又は飲み込みそうになった事故で、最も多かった品目は「シール」でした。

これらのものは身近で子どもが手に取りやすく危険性を低く捉えがちですが、口に入れると窒息のおそれがあります。事故を防ぐために以下のことに注意しましょう。

  • 包装フィルムやシールがついている物、容器などで、遊ばせないようにしましょう。年上の子どもが遊んでいるシール等も同様です。
  • 包装フィルムを子どもが誤って口にしないように、お菓子は必要に応じて包装を取ってから食べさせるなどの工夫をしましょう。

万が一、誤飲した後、声を出せない、苦しそうな呼吸、顔色が急に青くなるなど窒息が疑われる変化が現れた場合は、すぐに背中を叩く「背部叩打法」などの応急処置を続けてください。

(参考)

担当:消費者安全課