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Vol.564 9月9日は救急の日! この機会にもしもの時の応急手当の方法を学びましょう!

図:令和3年度「救急の日」及び「救急医療週間」啓発用ポスター「ひとりひとりが救命のワンピース」
(令和3年度「救急の日」及び「救急医療週間」啓発用ポスター)

急な病気やけがなど救急事故が発生しても、応急手当が適切に行われたことで大事に至らなかった事例が見られます。例えば消費者庁・国民生活センターに寄せられた(※1)、子どもが食品やおもちゃの部品等を喉に詰まらせ窒息する事故の中にも応急手当が適切に行われた事例がみられます。

  • 「おむつ交換時に、口の中にブロック玩具が見えた。保護者が取り出そうとした矢先、飲み込んでしまった。その後、顔色が悪くなったため、保護者が背中を叩いたところ、排出できた。」(8か月)
  • 「スーパーの試食コーナーで保護者が大粒のブドウの汁だけをあげようとしたところ、汁と一緒に果肉を飲み込んでしまい、直ぐに顔色が悪くなった。救急要請し、周囲の人が背中を叩いていると果肉が出てきて顔色が戻った。」(7か月)
  • 「1.5cm角の煮たサツマイモを手づかみで食べていたところ喉に詰まったようだ。背中を叩くと一瞬白目をむいたため、更に強く叩いたところ「げほっ」と反応があった。よだれを3回吐き、徐々に呼吸が回復した。」(1歳1か月)

喉に食べ物や異物が詰まって気道が塞がると、呼吸ができなくなり僅かな時間で重篤化し、最悪の場合、死亡します。気道閉塞が疑われるときは一刻も早い対応が必要です。

気道閉塞が疑われる症状
  • 喉を押さえる、口に指を入れる
  • 声が出せない
  • 呼吸が苦しそう
  • 顔色が急に真っ青になる
万が一のとき、慌てず適切な行動ができるように、講習会に参加するなどして対処方法を覚えておきましょう。

毎年9月9日は「救急の日」で、救急の日を含む一週間が救急医療週間となっています。今年は9月5日(日)から9月11日(土)までが救急医療週間です。それに伴い、全国各地で救急医療に関する講習会等が開催されます(※2)。救命講習では乳幼児を模した訓練用の人形を用いて窒息時の対処方法を実際に体験するなど、実践的な技術を学べる講習で、誰でも受講することが可能です。

また、総務省消防庁では、オンラインで応急手当を学べる応急手当WEB講習を公開しています。

  • (※1)医療機関ネットワーク事業:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和3年9月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています。
  • (※2)新型コロナウイルス感染症の影響で、実施状況は自治体等によって異なりますので、事前にインターネット等での確認をお願いします。
(参考)

担当:消費者安全課