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Vol.561 家庭内での医薬品や洗剤の誤飲を防止しましょう!

図:子どもが薬を誤飲しそうになっているイラスト

子どもは5か月くらいになると物をつかめるようになり、手にした物を何でも口の中に入れようとします。万が一、医薬品や洗剤などを誤飲した場合、重大な症状を引き起こすこともあるため注意が必要です。消費者庁・国民生活センターには、医薬品や洗剤を誤飲してしまった子どもの事故情報が医療機関()から寄せられています。

  • 「自宅で30分ほど一人で遊ばせていたところ、電子レンジの棚にあった保護者の薬を合計14錠誤飲したようで、眠そうにしていた。救急搬送時に嘔吐し、その後興奮状態となった。急性薬物中毒のため入院となった。」(1歳)
  • 「実家に帰省中、洗面所で物音がしたため見に行くと、棚の下に置いてあった洗濯用パック型液体洗剤を子どもが口にしていた。注意書きに従って処置したが嘔吐し、ぐったりしてきたので救急要請した。急性呼吸不全や誤嚥性肺炎などの重症で入院となった。」(0歳)

家庭内での医薬品や洗剤の誤飲事故を防ぐため、次のことに注意しましょう。

  • 子どもの目に触れない場所や、手の届かない場所に保管しましょう。食品と見た目が似ている製品は特に注意が必要です。1メートル以上の高さがある場所や扉のある場所に保管していても、子どもが踏み台などを使用し取り出してしまうケースもあるため、鍵のかかる場所に保管する、取り出しにくい容器に入れるなど、複数の対策を講じましょう。
  • 服用後、使用後はそのまま放置せず、速やかに元の安全な場所に片付けましょう。また、子どもの興味をひかないよう、出し入れする行為や服用、使用する行為をできるだけ子どもに見せないようにしましょう。

万が一、誤飲事故が発生してしまった場合には、基本的には吐かせずに、同じものを病院に持参して受診しましょう。応急手当が分からないときや受診の必要性は、医療機関や子ども医療電話#8000に相談しましょう。

()消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和3年8月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。

(参考)
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担当:消費者安全課