Vol.554 子どものたばこの誤飲に注意しましょう!

5月31日は世界禁煙デーです。子どもが誤ってたばこを食べたり、ニコチンが溶け出した液体を飲んだりすると中毒を起こす危険性があります。子どもがたばこや吸い殻を誤飲することがないよう、次のことに注意しましょう。
- 家では禁煙を心掛け、子どもの目の前でたばこを吸わないようにしましょう。
- 子どもの手の届く場所にたばこや灰皿などを置かないようにしまよう。
- 飲料の缶やペットボトルを灰皿代わりに使用することはやめましょう。
万が一、子どもがたばこを誤飲してしまった場合は、何も飲ませず、普段と違う様子があれば直ちに医療機関を受診してください。
消費者庁・国民生活センターには、医療機関(※1)から子どもがたばこを誤飲したという事故情報が寄せられています。
- 「おえっという声が聞こえ保護者が見たところ、たばこを手に持ち、口に葉っぱが付いていた。保護者が未使用のものを落としてしまい、それを拾って口に入れたと思われる。」(1歳)
- 「保護者の車に乗っていて、目を離した隙に、灰皿中の加熱式たばこの吸い殻を口にしていた。誤飲したと思われるのは吸い殻5mm程度。」(1歳)
- 「高さ70cmくらいのリビングのテーブルの上にあった保護者のたばこを箱の中から1本取り出し1cm程度かじっていた」(0歳)
また、消費者庁が実施したアンケート調査(※2)では、
- 保護者が喫煙する家庭の2割で、乳幼児がたばこや吸い殻を口に入れた又は入れそうになったことがある
- 乳幼児が誤飲しそうになった割合は、加熱式たばこの方が高かった
- 誤飲しそうになった年齢は0~2歳が多い
- 3割近くの家庭でたばこや灰皿が乳幼児の手が届く所に置かれている
- 約5割の保護者が乳幼児の前で喫煙している
- テーブルの上のたばこや灰皿にあった吸い殻を口にしている乳幼児が多い
ことなどが分かっています。
- (※1)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和2年10月1日時点で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
- (※2)令和3年1月29日から31日まで、全国の20~60歳代を対象に、0~6歳の子どもと同居しており現在たばこを喫煙する人から抽出した500人を対象に実施したインターネットアンケート。
担当:消費者安全課