Vol.552 窓やベランダからの子どもの転落・墜落事故は、春頃から対策を!

春から夏にかけて窓を開放することが多くなると、窓やベランダから子どもが転落・墜落する事故が多くなります。窓の近くに、ベッドやソファ、布団などを置いていませんか。ベランダの手すりのそばに、エアコンの室外機や、植木鉢、ごみ箱などを置いていませんか。ベランダの手すりには、足を掛けられるところはありませんか。子どもが踏み台になるものを持ってきてしまうこともあります。窓の高い位置に補助錠を付ける対策も有効です。この機会に一度見直してみましょう。
また、窓枠に座って網戸にもたれかかった際、網戸が外れて一緒に落ちてしまう事故も発生しています。
医療機関(※)から寄せられた事故情報を御紹介します。
- 家に一人でいた際、ベランダに通じる窓が開いていて4階のベランダから墜落。肺損傷、肋骨骨折。(3歳)
- かくれんぼをしていて開いたままの窓から玄関外のコンクリート部分に転落。太ももの骨を骨折。(6歳)
- マンション3階の、窓際にベッドがある部屋で一人で遊んでいたところ、窓の網戸が破れコンクリートに墜落。脳震盪(のうしんとう)による意識障害及び顔面や手足の打撲とけがにより、入院7日間。(4歳)
窓やベランダから子どもが転落・墜落する事故を防止するため、まずは周辺の環境を再度確認しましょう。
- 1)窓やベランダの手すり付近に足場になるようなものを置かないようにしましょう。
- 2)ベランダのエアコンの室外機は、手すりから60cm以上離して設置し、距離が足りない場合は登れないようにしておきます。上からつるして設置することも検討しましょう。
- 3)網戸が外れやすくなっていないか、点検しましょう。
- 4)窓や網戸には、子どもの手の届かない位置に補助錠を付けましょう。
子どもの行動に関しては、以下の点に留意しましょう。
- 5)子どもだけを残して外出しないようにしましょう。
- 6)窓を開けた部屋やベランダでは、子どもだけで遊ばせないようにしましょう。
- 7)窓枠や出窓に座って遊んだり、窓や網戸に寄りかかったりさせないようにしましょう。
- (※)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和2年10月1日時点で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
担当:消費者安全課