Vol.549 ミニトマトや大粒のブドウは4等分しましょう!

発達段階にある乳幼児には、普段食べている食材でも窒息や誤嚥につながる危険性があります。消費者庁・国民生活センターには、医療機関(※1)からミニトマトを乳幼児に丸ごと食べさせて発生した事故情報が寄せられています。
- 「カットしていないミニトマトを食卓に出した。手で持って食べた後、急に苦しそうになり詰まっているような状態で泣くこともできなくなった。背中を叩くとごっくんと飲み込んだ様子で、その後は声を出して泣き、呼吸も安定した。」(1歳)
ミニトマトやブドウ等の球状のつるつるした食品を丸ごと食べさせると、窒息するリスクがあります。乳幼児には、4等分する、調理して軟らかくするなどして、よくかんで食べさせましょう。教育・保育施設等においても、ミニトマトやブドウは窒息・誤嚥につながりやすいことから「給食での使用を避ける食材」とされており、さらにミニトマトは4等分すれば提供可であるが、保育園では他のものに代替え、ブドウは球形というだけでなく皮も口に残るので危険と言われています(※2)。また、物を口に入れたままで、走ったり、笑ったり、泣いたり、声を出したりすると、誤って吸引し、窒息・誤嚥するリスクがあります。食べているときは、姿勢を良くし、食べることに集中させましょう。
- (※1)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和2年10月1日時点で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
- (※2)内閣府「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」
担当:消費者安全課