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Vol.538 自転車同乗の子どもがスポーク外傷で10針以上縫うけが!

図:自転車の後ろに乗せた子どもの足が後輪に巻き込まれているイラスト

消費者庁には、医療機関()から自転車の後ろに乗せた同乗者の足が後輪に巻き込まれてけがをした(いわゆる「スポーク外傷」)事故情報が寄せられています。また、寄せられた事故情報より、14歳以下のスポーク外傷を負った子どもの年齢をみると、半数近くが6歳以上でした。

  • 「自転車の後ろに幼児用後部座席を取り付けていたが、1週間ほど前に右足を乗せる台が壊れていたため取り外していた。自転車を走行中、子どもが泣き出したため見ると、靴が脱げ右足がスポークに巻き込まれていた。右かかとを16針縫うけがを負った。」(6歳)
  • 「実家に子ども用自転車がなかったため、自転車の荷台のかごを外し、荷台に直接座らせ走行。段差があり、しっかりつかまるように声をかけたが、段差を乗り越えたときに音がして振り返ると、後輪を覆っているプレートとタイヤのスポークの間に右足が挟まって受傷した」(6歳)
  • 「駅でレンタサイクルを借り、自転車の座席のない荷台に座らせ走行。坂を下るときに、左足が後輪のスポークに挟まり、9針縫うけがを負った。」(4歳)

自転車の乗員定数については、各都道府県で定められている道路交通規則等で規定されています。お住いの自治体の自転車関連の条例をご確認ください。また、自転車に同乗させる場合は、子どもがスポーク外傷を負わないように、下記の点に注意しましょう。

  • 自転車に同乗させる場合は、必ず幼児用座席を使用しましょう。
    • 幼児用座席を使用する際には、破損や変形がないか確認し、壊れたままの使用はやめましょう。
    • 子どもを幼児用座席に乗せるときは、必ず足乗せ部に足を置いているか確認し、ヘルメットや座席ベルトも忘れずに着用させましょう。
    • 後輪へのスカート等の巻き込みを防止するドレスガードも足の巻き込み防止に有効と考えられるため、幼児用座席と併用するようにしましょう。
  • 6歳以上の子どもの自転車の同乗は、幼児用座席の有無にかかわらず、足を巻き込む危険が高くなるため、やめましょう。

()消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月から、医療機関(令和2年10月1日時点で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。

(参考)

担当:消費者安全課