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Vol.525 抱っこひも使用時の転落事故に注意!

イラスト:

小さいお子さんのいる御家庭では、お出かけに抱っこひもを使うことも多いと思います。抱っこひもを使うと、保護者の手が空いて便利ですが、正しく使用しないと危険です。消費者庁には医療機関()から抱っこひもを使用しているときに起こった事故情報が寄せられています。

  • 「抱っこひもの向きをおんぶから抱っこに変えたときに、約1m下のアスファルトに落下。頭部打撲のため救急搬送。頭部X線撮影をしたが、明らかな傷はなく、ひとまず経過観察となった。」(0歳)
  • 「保護者が子どもを前抱っこしながら車から降りようとしたところ、抱っこひもから転落した。抱っこひものバックルを外していたのを忘れていた。70cmの高さから落下し、顔面をアスファルトに打撲した。左頬にすり傷を負った。」(1歳)
  • 「保護者が抱っこひもに子どもを入れて作業をしていた。前かがみになった際にアスファルトへ転落。意識はしっかりしており、左頬部にすり傷があるものの、出血はしていない。頭部にも異常はなく、経過観察となって帰宅した。」(0歳)

また、抱っこをしているときに保護者自身が転倒して、抱いていたお子さんが頭にけがを負った事故も目立ちます。お子さんを体の前で抱っこすると足元が見えにくくなって、つまずく危険性もあります。抱っこひもを使用しているときの思わぬ事故を防ぐため、以下の点に注意しましょう。

  • バックル類の留め具や、ベルトの調節、子どもの位置など、取扱説明書を読んで、正しく使用しましょう。
  • おんぶするときや抱きかかえるとき、降ろすときは、必ず安全な場所で、かつ低い姿勢で行いましょう。
  • 抱っこひもの使用時に、物を拾うなどで前にかがむ際は、必ず子どもを手で支えましょう。

()消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和2年10月1日時点で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。

(参考)
過去の関連メール

担当:消費者安全課