Vol.524 真夏でなくても車内での熱中症に注意しましょう!

秋になり、気候が穏やかな日々が続いています。子どもの車内での熱中症は真夏に発生しやすいですが、日本自動車連盟(JAF)のテストによると、10月で最高気温が約27度の比較的過ごしやすい気候でも、日が射すと車内温度は約48度、ダッシュボードは65度を超える高温となることがあることが分かりました。また、エアコンを使用して車内温度を適温(25度程度)にした後にエンジンを停止、締め切った状態で放置した場合でも、約1時間後の車内温度は、50度以上(51.3度)に達し、エアコンを使用していない車両とほとんど同じ温度まで上昇しました(※1)。
これらのことから、秋などの比較的過ごしやすい時期でも車内に子どもを残すことは大変危険であることが分かります。たとえ数分であっても、車内に子どもを残すことは絶対にしないように心がけてください。
また、消費者庁には医療機関(※2)から、子どもが自分で鍵を閉めて車内に閉じ込められる事故情報が寄せられています。車の鍵は子どもに持たせずに保護者が必ず管理しましょう。
「子どもが車の中から鍵を閉めてしまい車内に20分間閉じ込められた。救出後の体温は39度台で多量の汗をかいていた。」(2歳)※事例は8月に発生
子どもは体温調節機能が未発達なため、体に熱がこもり体温が上昇しやすい傾向があります。短時間で一気に温度が上昇する車内に、少しの時間であっても子どもを残したまま、車から離れないようにしましょう。
- (※1)一般社団法人日本自動車連盟「車内の環境(車内温度/紫外線/空調)」秋の車内温度
- (※2)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和2年9月末時点で27機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
- (参考)
担当:消費者安全課