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Vol.521 ハイチェア(子ども用の座面の高い椅子)からの転落事故に注意!

イラスト:ハイチェアの上に立ち上がった子どもが、ハイチェアごと転倒しそうになっている

ハイチェア(ベビーチェアの中でも、ダイニングテーブルで食事ができる高さのもの)は、子どもと同じ目線で食事ができる便利さから、お使いの御家庭も多いのではないでしょうか。消費者庁には医療機関(1)から、子どもがハイチェアから転落した事故情報が寄せられていますので、以下を参考にして使い方を確認し、事故を防止しましょう。

  • 「自宅で子ども用ハイチェアからフローリングに転落。様子を見ていたが、嘔吐し、意識レベルが低下したため、救急を受診。硬膜外血腫、頭骸骨陥没骨折と診断され、手術し、入院18日間。」(7か月)
  • 「自宅でハイチェアに立って後方に転落。高さ70cmくらいの椅子、ベルトなし。保護者が気付いた時には床にあおむけになっており、後頭部から出血していた。3針縫合。」(2歳)

7か月齢頃から事故が増加し、1歳の幼児で最も事故が多く発生しています。また、立ち上がって転落し、頭部を負傷する例が多く報告されていることも特徴です。事故を防ぐため、また、万が一事故が発生しても危害が最小限となるよう、転落防止用のベルトを適切に使用して、乳幼児が抜け出して椅子の上で立ち上がらないようにしましょう。ベルトがない場合は後付けのベルトの使用も検討しましょう。

また、乳幼児用ハイチェアには、使用時の安定性や座面の強度を定めたSG基準があり、基準を満たしたものには安全に配慮された製品であることを示すSGマーク(2)が付けられています。製品選びに役立てましょう。

(参考)
  • (1)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和2年8月末時点で27機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
  • (2)SGマークは、Safe Goods(安全な製品)を表し、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合していることを示すマークです。万が一、SGマーク付き製品に欠陥があり、それを原因として人身損害が起きた場合、賠償する制度も付加されています。乳幼児用品では、乳幼児用ハイチェア、乳幼児用いす、乳幼児用テーブル取付け座席などがSGマークの表示対象製品です。
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担当:消費者安全課