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Vol.518 家庭用の室内遊具で遊ぶときは安全対策を!

イラスト:家庭用の室内遊具(すべり台)から転落しそうな子ども

外で元気いっぱいに遊んでいた子どもも、炎天下を避けるため、今は家の中で遊ぶ時間が長くなっているのではないでしょうか。消費者庁には医療機関(※1)から、子どもが家庭用の室内遊具で遊んでいてけがをした事故情報が寄せられています。

  • 「自宅室内のすべり台で顔面を打撲した。目撃者はいなかったが、すべり台に血が付いており、上口唇が腫れていた。唇の内側が傷ついているが縫合の必要はなく、他には外傷はない。」(2歳)
  • 「自宅室内ですべり台の付属階段の上から転落。転落場所に置いていたストーブのキャスターで後頭部を打撲。音で気付いた保護者が抱きかかえると後頭部からじわりと出血があった。頭部を検査したところ、頭蓋内の出血や骨折等はなく、後頭部に打撲傷がある程度だった。」(1歳)

また、消費者庁が実施したアンケート(※2)でも、家庭用の室内遊具で子どもが危ない目にあったとの回答がありました。

  • 「室内用すべり台から落ちて額をぶつけ、救急外来で5針縫合した。」(1歳)
  • 「遊びの中でおもちゃに乗って落ちた。」(1歳)
  • 「トランポリン(※3)から落下した。」(2歳)

遊びに夢中になった子どもの動きは予測がつかず、思いも寄らない行動が事故につながる可能性があります。事故を防ぐため、また、万が一事故が発生しても危害が最小限となるよう、次のことに注意しましょう。

  • 遊具の対象年齢を守って、遊ばせましょう。また、取扱説明書や使用上の注意をよく読み、それぞれの遊具の正しい使い方を教えましょう。
  • すべり台、ジャングルジム、ブランコなどの遊具では服のひもなどが首に絡まるおそれがあるので、服装に注意しましょう。
  • 転落のおそれがある遊具のまわりには、緩衝材となるものを敷くなどしましょう。
  • 遊具の周りに、別のおもちゃなどが散らかっていると、つまずいて転んだり、転んだ先のおもちゃにぶつかったりするおそれがあるので、遊んでいないおもちゃなどは片付けるようにしましょう。

子どもが使う製品には、安全に配慮された製品であることを示すSGマーク(※4)やSTマーク(※5)などのマークが付いたものがあります。製品選びの際にお役立てください。

    • (※1)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和2年7月末時点で27機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
    • (※2)令和2年6月16日から18日まで、全国の20歳以上の男女(3,109人)のうち、令和2年4月から5月末までの緊急事態宣言等による外出自粛要請期間中に子ども(14歳以下)の事故又はヒヤリ・ハット(本資料において、ヒヤリ・ハットとは、事故には至らなかったものの、けがをしそうになった、危ない思いをした等を指します。)の経験がある方(756人)から抽出した500人を対象に実施したインターネットアンケート。
    • (※3)「トランポリン」はセノー株式会社の登録商標ですが、本資料においては「トランポリン」は「跳躍運動をするための器具の総称」としています。
    • (※4)SGマークは、Safe Goods(安全な製品)を表し、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合していることを示すマークです。万が一、SGマーク付き製品に欠陥があり、それを原因として人身損害が起きた場合、賠償する制度も付加されています。乳幼児用品では、ブランコ、すべり台、幼児用鉄棒などがSGマークの表示対象製品です。
    • (※5)STマークは、14歳以下の子ども向け玩具に付けられるマークで、「安全面について注意深く作られたおもちゃ」として玩具業界が推奨するものです。一般社団法人日本玩具協会が策定した玩具安全(ST)基準に適合している玩具にはSTマークが表示されています。また、STマーク付きの玩具には、対象年齢が記載されています。
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担当:消費者安全課