Vol.502 エスカレーターでの事故に注意しましょう!

エスカレーターは移動に便利なものですが、小さな子どもは動く速度に上手く合わせられなかったり、バランスを崩したりして、思わぬ事故が発生する危険性があります。消費者庁には医療機関(※)からエスカレーターでの子どもの事故情報が寄せられています。
- 「お店の下りエスカレーターに一人で乗っているとき、バランスを崩して1段下へ転落し、おでこを負傷した。傷口を洗浄し、3針縫った。」(1歳)
- 「ショッピングセンターの上りエスカレーターに乗っている時、内側の壁に手をついてそのまま後方へ転落し、おでこを打った。病院受診の上、傷の縫合処置を行った。」(2歳)
- 「エスカレーターの手すりに寄りかかって立っていたら、広告の吊りがねにフードが引っ掛かり、上着で首が絞まった。周りにいた人が体を持ち上げてくれて20秒ほどでエスカレーターが止まり開放されたが、首回りが赤くなって擦り傷ができた。左指を打撲し、右腕に痛みもある。」(10歳)
子どもが一人だけでエスカレーターに乗るのは危険です。保護者が十分に注意しながら、子どもと一緒にエスカレーターに乗るようにしましょう。また、子どもにも正しい乗り方をしっかり教えましょう。ほどけた靴紐や長いズボン、スカート、サンダルなどは挟まれたり、引き込まれたりしやすいため、特に注意が必要です。
- 保護者の方が手すりにつかまり、必ず子どもと手をつないで乗りましょう。子どもはバランスを崩しやすいので、一人で乗せないでください。
- 黄色い線の内側に立たせて、エスカレーターの側面に寄りかからないようにさせ、子どもから目を離さないようにしましょう。
- 手すりから体を乗り出したり、手や顔を出すと危険です。履物や衣類も挟み込まれないように注意しましょう。
- エスカレーターの周りで子どもが遊ばないように気を付けましょう。
(※)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和2年4月末時点で27機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
担当:消費者安全課