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Vol.496 家具の組立て中は子どもを近づけないで!

新生活を前に、新しく家具を購入された方も多いのではないでしょうか。近年、インターネット通販や家具販売店で多くの組立式家具が販売されています。購入してみたものの、組立て方が分からなかったり、組立て中にけがをしてしまったりしたことはありませんか?家庭で組み立てる作業が必要になることで、思わぬ事故につながることがあります。
消費者庁には、家具を組み立てている途中で、そばにいた子どもがねじなどの小さな部品を飲み込んだ、触れてけがをしたなどの事故の情報が、医療機関(※)から寄せられています。

「保護者がベビーゲートを組み立てようとしていた。気付くと、子どもが部品をしゃぶっていたため取り上げたところ、せき込み始めた。両面テープのビニールが無くなっていたため誤飲を疑った。病院にて口の中から長さ2.5cmの両面テープのビニールを除去。」(8か月)

「保護者がカラーボックスを組み立てている途中にその場を離れたところ、子どもが部屋に入り、気付いたときには子どもがカラーボックスを支えている状態だった。カラーボックスが倒れて来たのか、子どもが起こしたのかは不明だが、カラーボックスに触れて左足の甲に4針縫合のけが。」(3歳)

家具の組立てに必要な部品には、紛失しやすい小さい部品や先端が鋭利な部品など、子どもにとって危険なものが含まれています。
また、組立て後も、ベビーチェアのねじが緩んでいたために、座面が落ちて、子どもがけがをした事例も寄せられています。

  • 組立式家具により、子どもがけがをしてしまう事故を防ぐために、次のことに注意しましょう。
    • 組立て前に、部品がそろっているか確認しましょう。部品の付け間違いや小さな部品の紛失や誤飲等を防ぎます。
    • 組立て時は作業スペースを広めに確保し、子どもを近づけないようにしましょう。
    • 組立て後も、ねじの緩みやぐらつきがないか、定期的に点検し、ねじをしっかり締め直す等のメンテナンスをしましょう。
  • 消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和2年3月末時点で24機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。

(参考)

担当:消費者安全課