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Vol.405 知って安心、食品の注意点 ~カレーや煮物の作り置きに注意~

1度に大量に作ったカレーや煮物を、大きな器や鍋のまま室温にしばらく置くなどしたことはありませんか?子どもが好きなカレーや、煮物などの食品では、ウエルシュ菌による食中毒が知られています。

ウエルシュ菌は、川や土など自然界に広く存在する細菌で、100°Cで加熱しても芽胞(がほう:耐久性の高い細胞構造)を形成するため、完全に死滅させることはできません。1度調理した煮込み料理でも、ゆっくり冷める過程で少量のウエルシュ菌が、酸素の少ない鍋の底などで急速に増殖します。このようにウエルシュ菌が多量に増殖した食品を食べることで、6~18時間ほどして下痢や腹痛等の症状が起こります。通常1~2日で治りますが、気を付けたい食中毒です。

ウエルシュ菌による食中毒から家族を守るためには、菌をいかに増殖させないようにするかがポイントです。そのためにも、以下のことを心掛けましょう。

  • カレーや煮物などは、食べきれる量を作り、早く食べる。
  • やむをえず保存する場合は、小分けにして急速に冷却し、冷蔵又は冷凍する。
  • 再加熱する際は、よくかき混ぜながら全体を十分に加熱する。

その他、食中毒予防の注意事項は「食品安全に関する情報サイト」をご参考にしてください。

(参考)

担当:消費者安全課