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電動爪削りによる巻き込み事故に注意!―皮膚や舌などが回転刃から外せなくなる事態に―

  • 左:電動爪削りで爪を削っている。、中央:老人が電動爪削りに手の皮膚を巻き込まれて痛がっている。、右:小児が電動爪削りに舌を巻き込まれて痛がっている。

電動爪削りは、回転する刃に爪先を当て、爪を少しずつ削って短くする製品です。手動の爪切りに比べて、力をかけずに爪を手入れできることなどをうたっています。
この製品の使用時に爪周辺の皮膚が巻き込まれるといった事故等の情報が、高齢者を中心に消費者庁に複数寄せられています。また、小型で持ちやすく、玩具のような形状のものもあるため、こどもが興味を持って触っているうちに、電源が入り、舌、唇、首の皮膚等が回転刃に巻き込まれてしまう、保管時の思わぬ事故事例も、医療機関から寄せられています。
これらの事故では、巻き込まれた組織が回転刃から外れず、医療機関や救急隊で製品を分解するなどして取り外した事例もありました。
そこで、電動爪削りの性能を確認し、柔らかい組織が回転刃に接触した場合の再現テストを実施した結果を踏まえ、事故を防ぐための使用時及び保管時の注意ポイントを事故情報とともにご紹介します。

電動爪削りについて

手動の爪切りと異なり、回転刃で爪先を少しずつ削る製品が、「電動爪削り」「電動爪切り」「電動爪やすり」などの名称で販売されています。充電式又は乾電池式の製品があり、爪先を削って爪の長さを短くする「爪削り機能」のほか、爪の表面を磨く「爪磨き機能」やLEDによる「照明機能」などを備えたものがあります。これらの製品は、家電量販店等の店舗のほか、テレビショッピングやインターネット通販等でも販売されています。

事故事例

  • 使用時の事故事例
    • テレビショッピングで電動爪削りを購入し足の爪を削る時に手で押さえたところ、指の皮膚に機器が食い込み取れなくなった。近くの外科医で機器を分解し皮膚を切り外れた。(80歳代 軽症)
    • テレビショッピングで購入した電動爪削りを使用して右手の爪を削っていたところ、本体を持つ左手の指の皮膚を回転刃に巻き込まれ取れなくなった。電源を切って取ろうとしても取れず、整形外科で皮膚を1cmくらい切って本体を取り外した。(80歳代 軽症)
  • 保管時の事故事例
    • インターネット通販で購入した電動爪削りを、こどもがテーブルの引き出しから取り出して電源を入れ、なめようと舌を出して巻き込まれた。救急隊員が1時間かけてペンチで電動爪削りを分解して舌を外し搬送された。舌先端に1cmほどの円形で浅くえぐり取られるような傷を負った。(3歳 即日治療完了)
    • 電動爪削りを口に入れてしまい、唇の皮下組織にまで達する傷を負った。(2歳 要通院)
    • 電動爪削りを電気シェーバーのように扱って遊んでいた。喉に当てていたら皮膚が電動爪削りに巻き込まれ取れなくなった。鎮静下でワセリンを潤滑剤としてゆっくり抜いた。擦過傷になり経過観察のため入院となった。(4歳 要入院)

注意ポイント

電動爪削りは、爪を一度に切断するのではなく、回転刃で少しずつ削る製品です。使用中に爪の周囲の皮膚が巻き込まれた事故や、保管中の製品をこどもが手に取り、舌、唇、首の皮膚等が巻き込まれた事故が発生しています。事故を防ぐため、次の点に注意しましょう。

  • 手動の爪切りとは性能が異なることを理解する
  • 取扱説明書を確認し、正しい方法で使用する
  • 爪が削れなくても、爪や皮膚を強く押し付けない
  • 爪以外の皮膚等を開口部へ近づけない
  • 使用後は、こどもの手と目の届かない場所に保管する
  • 巻き込まれた場合は、無理に引き抜かない

皮膚、舌、唇等が回転刃に巻き込まれた場合は、直ちに電源を切ってください。電動爪削りは逆回転できない構造なので、巻き込まれた組織を無理に引っ張ると、痛みや出血を強め、傷を広げるおそれがあります。安全に取り外せない場合、特に舌、唇、首の皮膚等が巻き込まれた場合は、速やかに医療機関等へ相談してください。

消費者庁公表資料

参考

啓発動画・ポスター

担当:消費者安全課