「除雪機の事故」を招く5つのNG行動~安全機能の無効化は絶対やめて~
<同時発表:経済産業省・(独)製品評価技術基盤機構>
気象庁の予報によると、この冬の降雪量が平年以上と予想されている地域もあるようです。大雪の際には強い味方となる除雪機。除雪機の使用に当たっては、事故を招く5つのNG行動に注意する必要があり、冬が迫ったこの時期に、除雪機を安全に使うためのポイントをお知らせします。

(NITE作成)
概要
2014年度から2023年度までの10年間に(独)製品評価技術基盤機構(NITE)に通知された製品事故情報のうち、歩行型除雪機(以下「除雪機」という。)による死傷事故は38件ありました。除雪機の事故は被害状況別では死亡事故が25件と最も多くなっており、事故原因のうち約8割にあたる32件が、除雪機の安全機能を無効化したり、周囲の確認を怠ったりするなど、誤使用・不注意による事故となっています。
除雪機事故の例
- 除雪機の下敷きになった事故
- 【事故の内容】
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使用中の除雪機の下敷きになり、死亡した。
- 【事故の原因】
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使用者がデッドマンクラッチ機構を大きな洗濯バサミで固定して安全機能を無効化したため、除雪機を後進中に転倒した際に、手を離しても除雪機の走行が停止せず、使用者に乗り上げて下敷きになったものと考えられる。
- 除雪機に巻き込まれた事故
- 【事故の内容】
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除雪機を使用中、こどもがオーガ(回転部)に巻き込まれ、死亡した。
- 【事故の原因】
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除雪作業の途中、使用者が除雪機のエンジンを切らずにオーガが回転したままその場を離れたため、周囲で遊んでいたこどもがオーガに接触したものと考えられる。
除雪機の使用時に気を付けるポイント
- 安全機能の無効化は絶対しない。
- エンジンを掛けたまま離れない。
- 人が近くにいる時は使用しない。障害物に衝突しないよう注意する。
- 雪詰まりを取り除く際はエンジンを切り、雪かき棒を使用する。
- 屋内や換気の悪い場所ではエンジンを掛けたままにしない。
- 【参考】
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除雪機安全協議会では、除雪機による事故を防止するため、自主規格である「歩行型ロータリ除雪機の安全規格」を制定しています。本協議会の制定した自主規格に適合した除雪機にはSSS(Snowthrowers-Safety-Standard)マークが貼付されています。
SSSマーク
(除雪機安全協議会提供)
消費者庁公表資料
参考
担当:消費者安全課