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子どもの水の事故を防ごう! -7月25日は「世界溺水防止デー」、予防策を再確認して行動を! -

  • 図左:お風呂での事故イラスト。親が髪の毛を洗ってバスタブに背を向けている。バスタブの中では、子供が無言のまま沈んでいる。
  • 図右:転倒して海に落ちそうな子どものイラスト

令和3年4月の国連総会での採択により毎年7月25日は「世界溺水防止デー」と宣言されています。世界では、毎年、推定23万6千人が溺れており、溺死は1歳から24歳までの子どもと若者の死因の上位10位以内に入っています。

日本では、厚生労働省「人口動態調査」によると0~1歳では浴槽での溺死、より活動的になる5歳以上では、自然水域での溺死が最も多く発生しています。

子どもの水の事故を防ぐため、関係機関から呼び掛けられている水の事故防止のためのポイント等を取りまとめました。この機会に、予防策を再度確認し、具体的な行動をとりましょう。

<溺水防止の考え方>
  • 子どもだけで水に近づかない、近づけさせない工夫を
  • 子どもが水に接する場合は、大人は目を離さず、手の届く範囲で見守りを
  • 水に関する危険と対処法を学習し、事前の準備を

子どもは声や音を出さず静かに溺れることもあります。少しの時間、少しの水量と油断せず、子どもの見守りと合わせて溺水事故が起こらない環境づくりを行いましょう!

〇家庭での子どもの水の事故を防止するためのポイント
子どもの見守り
  • 大人が洗髪する際には、子どもを浴槽から出しましょう。浮き輪の使用中でも事故が発生しています。
  • 子どもは大人の後に浴室に入れ、先に浴室から出しましょう。
  • 子どもだけで入浴させないようにしましょう。
浴室等の水回りの環境づくり
  • 子どもが小さいうちは、入浴後は浴槽の水を抜くことを習慣にしましょう。
  • 子どもだけで浴室に入れないよう、ベビーゲートなどを設置しましょう。
  • 子ども使用後の洗濯機、洗面器、バケツに水をためたままにしないようにしましょう。
  • また、洗濯機にはチャイルドロックをかけて蓋を開けられないようにしましょう。
〇海・川・プール等での水の事故を防止するためのポイント
  1. ライフセーバーや監視員等がいるなど適切に安全管理が行われている海水浴場で、指定された遊泳エリア内であることを確認して泳ぎましょう。必要に応じて、ライフジャケットを使用しましょう。遊泳禁止となっている場所では、絶対に泳がないでください。
  2. 海の状況は、日ごと、時間ごとに変化します。風の向きや波の高さ、満潮か干潮かをしっかり確かめてから入りましょう。大人はKeep Watchを心がけ、子どもから目を離さずに手の届く範囲で見守りましょう。
  3. 離岸流に注意!発生しやすい場所や対処などを知っておきましょう。
    離岸流(リップカレント)とは、沖に向かって発生する強い流れのことです。海水浴場における溺水事故の自然要因の多くが離岸流によるものです。河口付近、堤防沿い等の人工物付近、岩場など離岸流が発生しやすい場所には入水しないでください。
  4. 堤防などで釣りをする際にも、海への転落の危険があります。滑りにくく、かかとのある履物を履いていきましょう。ライフジャケットを正しく着用し、堤防の縁からのぞき込まないようにしましょう。立入禁止区域には絶対に入らないでください。
  1. 川の流れは一見穏やかに見えても、地形などの影響で流れが一定ではないこともあります。事故の多くは穏やかそうな流れで起きています。必ず滑りにくく脱げにくいかかとのある履物を履き、ライフジャケットを着用して近づきましょう。
  2. 今いる場所は晴れていても、上流などで雨が降ると、一気に水位が上昇し危険になることがあります。風雨、落雷等の天候不良時や上流で雨が降っているときなど、河川等が増水するおそれが高いときには、川に近づかないようにしましょう。ダムのある川では、事前に放流情報を確認し、サイレンが鳴ったらすぐに離れましょう。
ため池

釣りなどの目的でため池の敷地に入り、誤ってため池に転落して死亡する事故が発生しています。立入禁止となっている場所には絶対に立ち入らないでください。

プール
  1. 飛び込みやプールサイドからのジャンプは、重大な事故につながります。安全な入り方を知っておきましょう。禁止事項などが定められていたら必ず守りましょう。吸い込まれると危険なので、排水口には近づかないようにしましょう。
  2. 遊具や台などの下にもぐってはいけません。特に水上設置遊具を利用する際は、係員の指示に従い、適切な遊び方・注意事項・禁止事項を守りましょう。
  3. 体調が優れない場合は遊ぶのはやめましょう。小さな子どもは、保護者や監督者が子どもの体調を確認しましょう。

子どもは声や音を出さず静かに溺れることもあります。少しの時間、少しの水量と油断せず、子どもの見守りと合わせて溺水事故が起こらない環境づくりを行いましょう!

消費者庁公表資料

参考

担当:消費者安全課