第1部 第2章 変わる若者の消費と持続可能な社会に向けた取組 ~18歳から大人の新しい時代へ~|概要
第1部 消費者問題の動向と消費者の意識・行動
第2章 変わる若者の消費と持続可能な社会に向けた取組 ~18歳から大人の新しい時代へ~
変わる若者の消費と持続可能な社会に向けた取組 ~18歳から大人の新しい時代へ~
- <若者の消費者トラブルの状況と要因>
- 分野として多いのは、副業等のもうけ話や美容に関するもの。
- → もうけ話に関するトラブルは「チャンスを逃したくない」という意識が、美容に関するトラブルは自己肯定感の低さが、利用されている可能性もある。SNSを通じて知らない人と「友人」になる若者も少なくなく、もうけ話を持ち掛けられたのがきっかけという事例も。
- <若者の消費者トラブル防止に向けて>
- 若者は、知識、経験の不足を始め、様々なぜい弱性がある。
- → 一人一人のぜい弱性に対応した注意喚起、啓発及び消費者教育が必要。また、若者の相談機関へのアクセスを容易にすることが重要であり、SNSが一つの手段と成り得る。
- → 消費者トラブルの未然防止に向け、若者一人一人のぜい弱性に対応した消費者教育等や、SNSやAI等を活用した相談体制の整備と自己解決の支援等に取り組む。
- <若者のSDGs等への関心、取組状況>
- 困っている人、助けが必要な人への貢献意欲が高い。他方で、若者の4割は、SDGsやエシカル消費に興味があるとしつつ、実際の取組をしていない。
- 理由の第1位は「参加方法が分からない」。
- → 「社会課題で困っている人を身近に感じられること」、「SDGs等への参加方法が分かりやすいこと」が必要。
- <若者のSDGs等への取組の促進に向けて>
- 実際に取り組んでいる若者は、学校教育や留学等をきっかけに関心を持ち、達成感により取組を更に積極化。
- → 取組を促すには、学校教育等を通じた社会課題の理解の促進から始めて、自分事化してもらうこと、参画方法の周知や成果の見える化を行うことが重要。
- → 持続可能な社会の実現に向け、「社会課題の理解と自分事化の促進」、「エシカル消費への参画方法の周知啓発、成果の見える化の推進」等に取り組む。
担当:参事官(調査研究・国際担当)