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第1部 第2章 第1節 (1)消費者政策と資源・環境問題

第1部 消費者問題の動向と消費者意識・行動

第2章 【特集】つくる責任、つかう責任、減らす責任~食品ロス削減—持続可能な社会のために~

第1節 消費と資源

(1)消費者政策と資源・環境問題

18世紀に英国で起きた産業革命以降、世界では大量生産・大量消費が始まり、人間は豊かで便利な生活を求めて、経済を発展させてきました。経済成長を支えてきた大量生産・大量消費は、一方で大量廃棄を引き起こし、地球温暖化や資源・エネルギーの不足、環境汚染等の一因となってきました。

近年、持続可能な社会の形成に向けて、地球規模の様々な問題が社会的課題となっていることから、今後は一人一人の生活の豊かさのみならず、豊かさの背後にある負の側面や影響にも配慮した市場を形成することが重要になってきているといえます。日本の消費者政策の理念を示している消費者基本法においても、消費者政策を推進するに当たって、「環境の保全に配慮」することとされており、資源・環境問題等の社会的課題の解決は、消費者政策における重要政策の一つとして位置付けられています。

担当:参事官(調査研究・国際担当)