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遺伝子組換え食品
最終更新:平成30年3月9日

はじめに

私たちが毎日食べているお米や野菜、果物の多くは、長い年月をかけて「育てやすさ」や「美味しさ」等のために、品種改良が進められてきました。その結果、私たちは現在、様々なニーズに沿った食材を手に入れることができています。

この品種改良技術のうちの一つとして、遺伝子組換え技術が開発され、農作物等の改良の範囲の拡大や、改良期間の短縮等ができるようになりました。一方で、遺伝子組換え技術を利用して生産される農作物や食品(以下、「遺伝子組換え食品」という。)の安全性について、不安を感じる方もいらっしゃいます。ここでは、遺伝子組換え食品に関する情報を紹介します。 

遺伝子組換え食品とは何ですか?

遺伝子組換え食品とは、他の生物から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、その性質を持たせたい植物などに組み込む技術を利用して作られた食品です。

遺伝子組換え技術では、自然では交配しない生物から遺伝子を持ってくることができるため、従来の掛け合わせによる品種改良では不可能と考えられていた特長を持つ農作物を作ることができます。
例えば、害虫抵抗性のとうもろこしでは、農薬をまかなくても害虫の繁殖を抑えることができるため、収穫量も多くなります。また、除草剤耐性の大豆では、雑草を除く作業が楽になるだけでなく、雑草を取り除くために土を掘り返さなくてもよくなるため、地表の土壌が風により舞い上がって失われるのを防ぐことができます。このように、これまでの技術では開発できなかった新しい性質を持った品種は、食糧問題や環境保全にも大きなメリットがあります。

一方で、このような特定のメリットをもたらす遺伝子組換え食品が健康や環境に対しての問題を引き起こすことがあってはなりません。そのために、遺伝子組換え食品には、次の項目のように安全性を確保する仕組みがあります。

どうやって安全性を確保しているの? 

日本で遺伝子組換え食品を利用するためには、

  • 「食品」としての安全性を確保するために「食品衛生法」及び「食品安全基本法」
  • 「飼料」としての安全性を確保するために「飼料安全法」及び「食品安全基本法」
  • 「生物多様性」への影響がないように「カルタヘナ法」
に基づき、それぞれ科学的な評価を行い、問題のないもののみが栽培や流通させることができる仕組みとなっており、日本で安全性が確保され、流通させることが認められている遺伝子組換え食品は、平成30年2月時点では、じゃがいも、大豆、てんさい、とうもろこし、なたね、わた、アルファルファ、パパイヤの8品目です。
なお、平成30年2月時点では、遺伝子組換え技術を利用した農作物について、日本での栽培は試験的にされていますが、商業栽培はされていません(「観賞用」のバラを除く)。

GM農作物の安全を確保する仕組み

農林水産省ウェブサイト「生物多様性と遺伝子組換え(基礎情報)」より抜粋。

詳しく知りたい方はこちら⇒

遺伝子組換え食品と遺伝子組換え食品でない食品は選択できるの? 

食品の表示は、消費者が商品を選択する上で重要な情報です。消費者に対して信頼性・実行性のある情報提供を行うため、表示方法が決められています※1。表示には義務表示と任意表示の2つがあります。なお、以下に示すものは平成30年2月末時点※1の制度です。

【義務表示】

  • 分別生産流通管理※2された遺伝子組換え食品を原材料とする場合
    「遺伝子組換え」と表示
  • 組換え、組換えでないものを分別していない食品を原材料とする場合
    「遺伝子組換え不分別」と表示
  • 従来のものと組成、栄養価などが著しく異なる遺伝子組換え食品を原材料とする場合
    ⇒例:「高オレイン酸遺伝子組換え」と表示

【表示不要または任意表示】

  • 分別生産流通管理※された遺伝子組換えでない食品を原材料とする場合
    表示不要又は「遺伝子組換えでない」と表示
  • 加工後に組み換えられたDNA及びこれによって生じたたんぱく質が、広く認められた最新の技術によっても検出できない加工食品(大豆油、しょうゆなど)
    表示不要(任意で表示することも可)
  • ※1:平成30年2月時点で、消費者庁において「遺伝子組換え表示制度に関する検討会」を開催し、今後の遺伝子組換え表示制度の在り方について検討を行っているところ。
  • ※2:分別生産流通管理・・・遺伝子組換え作物と非遺伝子組換え作物を生産、流通及び加工の各段階で混入が起こらないよう管理し、そのことが書類などにより証明されていること。

よくある質問

厚生労働省

厚生労働省ウェブサイト「遺伝子組換え食品Q&A」(PDF)

  • Q.1 遺伝子組換え食品とはどのようなものですか
  • Q.2 遺伝子組換え技術(組換えDNA技術)とはどのような技術ですか
  • Q.3 食品としての安全性確保のためにどのような管理を行っているのですか
  • Q.4 どのような経緯で安全性審査が導入されたのですか
  • Q.5 遺伝子組換え食品の安全性はどのような考え方で評価するのですか
  • Q.6 遺伝子組換え食品に対してどのような懸念がありますか
  • Q.7 諸外国での規制の状況はどのようになっているのですか

農林水産省

農林水産省ウェブサイト「生物多様性と遺伝子組換え(基礎情報)」

  • Q.1 遺伝子組換えとは
  • Q.2 どのように安全性を評価しているの
  • Q.3 遺伝子組換え生物の使用や流通の状況について
  • Q.4 未承認の遺伝子組換え生物の侵入防止

消費者庁

消費者庁ウェブサイト「食品表示基準Q&Aについて、別添遺伝子組換え食品に関する事項」[PDF:306KB]

  • Q.1 遺伝子組換え食品の表示制度はどのような制度ですか
  • Q.2 表示の基本的な考え方に関し、以下の2点について教えてください。
  • ①油やしょうゆなどの食品に表示が義務付けられていないのはなぜですか。
  • ②意図せざる混入の許容混入率が設定されているのはなぜですか。
  • Q.3 添加物については遺伝子組換え表示が義務付けられていますか。
  • Q.4 従来のものと組成、栄養価等が著しく異なる遺伝子組換え農産物及びその加工食品の表示の考え方について教えてください。
  • Q.5 高オレイン酸大豆と通常の大豆は何が違うのですか。
  • Q.6 高リシンとうもろこしとはどのようなとうもろこしなのですか。
  • Q.7 平成23年8月に新たにパパイヤを表示義務の対象に追加した経緯について教えてください。
  • Q.8 ステアリドン酸産生大豆とはどのような大豆なのですか。

(参考)各府省庁のページ

食品安全委員会

厚生労働省

農林水産省

消費者庁

担当:消費者安全課