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放射性物質
最終更新:平成30年3月9日

はじめに

東京電力福島第一原子力発電所の事故後、被災地は、日々復興・再生に向けて進んでいます。今では、生産者を始め関係者のご努力により、食品中の放射性物質は減っており、安全な食品が流通していますが、放射性物質に対して不安を感じる方もいらっしゃいます。
このページでは、食品中の放射性物質について、皆さまの疑問や不安に思われることをまとめましたのでご活用下さい。

「放射性物質」、「放射線」、「放射能」ってどうちがうの?

放射線は目に見えないですが、高いエネルギーを持った光の一種です。放射能はこの放射線を出す能力。この能力を持ったものが放射性物質です。放射性物質が放射線を出す能力を「ベクレル」、人が受ける放射線の影響を「シーベルト」という単位で表します。

放射性物質、放射線、放射能ってどう違うの

※懐中電灯に例えると、光が放射線、懐中電灯が放射性物質、光を出す能力が放射能に当たります。光を浴びても身体が光るようにはならないように、放射線を浴びても身体が放射能を持つようにはなりません。

もともと宇宙や地球にはたくさんの放射性物質があり、人は空からも地面からも弱い放射線を受けています。食品にはもともと自然の放射性物質が入っています。そのため、私たちは昔からずっと、1年に約1ミリシーベルトの放射線を食品から受けてきています。

私たちが1年間に受ける自然放射線

■私たちが1年間に受ける自然放射線――1人当たりの年間線量
出典:国連科学委員会(UNSCEAR)2008年報告書、(公財)原子力安全研究協会「新版生活環境放射線」(2011年)

食品中の放射性物質にはどんなルールがあるの?

日本で流通している食品には、含まれる放射性物質の量がこの数字(基準値)より少ないものしか売ってはいけないというルールがあります。この数字(基準値)は、特定の食品を食べ続けたときにも安全なように、どの性別・年齢層でも、国際的にも安全と考えられているレベル(食品から受ける追加の放射線量が年間1ミリシーベルト以下)となるように決められています。そして、この数字(基準値)を超える食品が流通することがないよう、計画的なモニタリング検査とその結果に基づく出荷制限等が行われています。
また、生産現場では、基準値を超えない食品のみを出荷するよう、農地の除染、肥料や飼料の管理などの様々な取組を行っています。
このような取組によって、モニタリング検査で基準値を超えるものはほとんどみられません。

放射性セシウムの基準値

図は、放射性セシウムの基準値を表しています。食品中の放射性セシウムの日本の基準値は、飲料水は、1キログラムあたり10ベクレル.。牛乳は、1キログラムあたり50ベクレル。乳児用食品は、1キログラムあたり50ベクレル。一般食品は、1キログラムあたり100ベクレル。と設定されています。

平成28年度の検査結果

図は、食品中の放射性物質に関する平成28年度の全国の検査結果をまとめています。栽培・飼養管理が可能な品目群、原木きのこ類、栽培・飼養管理が困難な品目群に分けられ、検査結果を示しています。基準値が超過した品目と超過割合は、野生のきのこ類が2.2%、野生の山菜類が1.2%、野生鳥獣肉類が22%、淡水の水産物が0.5%となっています。

実際の食生活にはどのくらい影響があるの?

実際に流通している食品や、家庭で食べられている食事を調べたところ、1年間に食品中の放射性セシウムから受ける放射線量は、基準値の設定根拠である年間上限線量1ミリシーベルトの1%以下です。こうした調査から、現在、生産者や流通・加工関係者、地方公共団体が取り組んでいる食品の放射性物質に関する管理措置が効果を発揮しており、消費者の皆さまが日常の食生活から摂取する放射性セシウムは、健康に影響が生じる量ではない、といえます。

よくある質問

消費者庁パンフレット「食品と放射能Q&A ミニ」

① 放射線の基礎知識

  • Q.1 「放射線」、「放射能」、「放射性物質」は、何が違うのですか?
  • Q.2 放射性物質は、ずっと残るのですか?
  • Q.3 「ベクレル」と「シーベルト」の違いは、何ですか?
  • Q.4 「外部被ばく」と「内部被ばく」は、どう違うのですか?
  • Q.5 事故の前には身の回りに放射線は、なかったのですか?

② 人体への影響

  • Q.1 放射線は、私たちの身体にどのような影響を与えるのですか?
  • Q.2 少量の放射線でも健康に影響があるのですか?
  • Q.3 食べた放射性物質は身体に溜まるのですか?

③ 食品の安全性

  • Q.1 食品中の放射性物質の基準は、どのようにできているのですか?
  • Q.2 食品中の放射性物質について、どのような対策がとられているのですか?
  • Q.3 農業、畜産業の現場では、どのような取組が行われているのですか?
  • Q.4 水産物は、きちんと管理されているのですか?
  • Q.5 野生のきのこや山菜、野生鳥獣の肉は、どのような状況ですか?
  • Q.6 水道水は、どのような状況ですか?
  • Q.7 一般家庭の平均的な食生活には、どのくらい放射性セシウムの影響がありますか?
  • Q.8 放射性セシウム以外の放射性核種への対策はどうなっていますか?

(参考)

(参考)各府省庁のウェブサイト

消費者庁

食品安全委員会

厚生労働省

農林水産省

担当:消費者安全課