Vol.531 オンラインでおもちゃを買うとき、どんなことに注意していますか?

もうすぐクリスマス、子どものおもちゃをオンラインで買う方も多いのでは?
消費者庁には医療機関(※1)から、子どもがおもちゃによってけがをした事故情報が寄せられています。
- 「友人の幼児が遊んでいたのを見て患児が欲しがったため4カ月前に買い与えた。その後、患児が磁石を口の中に含んでいることがあったため、保護者は手の届かないところに保管していた。嘔吐(おうと)を繰り返したのでかかりつけ医を受診すると胃腸炎の疑いで薬を処方された。しかし、その翌日も嘔吐が続いたため、紹介状を書いてもらい他院を受診し、レントゲン検査で腸内に異物が見つかった。その後当院で開腹手術を行ったところ、小腸内の3カ所にあった磁石が磁力で引き合い、小腸を結着し、圧迫壊死(えし)を起こして穿通しており、直径3mmの磁石計37個を摘出した。(女児 1歳)」(※2)
- 「プラスチックのおもちゃの部品を鼻の中に入れてしまい取れないため受診。左鼻腔内から異物摘出し帰宅となった。(男児、2歳)」
- おもちゃを買うときには、
- ○販売者に関する情報をチェックし、おもちゃの名前を検索するなどして、事故が起きていないか、販売停止やリコールの対象になっていないかを確認しましょう。
- ○安全に関する警告や注意事項、対象年齢等をよく確認しましょう。日本玩具協会のSTマーク(玩具安全マーク)も参考にしましょう。小さな部品は誤飲・窒息のおそれがあります。ウェブサイトに記載がない場合は問い合わせましょう。
- ○安全に関して問題があれば消費生活センター等に相談しましょう。
- 購入後も、子どもの年齢に応じて、以下の点に注意しましょう。
- ×特に3歳未満の子どもが家庭内にいる場合、取れやすい小さな部品はない?
- ×尖った角や先端はない?
- ×子どもの首に巻き付くような長いコードはない?
- ×電池ケースに緩みや割れはない?簡単に開かない?
- さらに、消費者庁には子ども向け製品のリコール情報がたくさん寄せられていますので、メールサービスの登録をお勧めします。
- 消費者庁 リコール情報サイト
- OECD(経済協力開発機構)では、世界子どもの日11月20日から、国際啓発キャンペーン(英語サイト)を実施しています。今年のテーマは、「オンラインで販売されるおもちゃの安全性」です。OECDのグローバルリコールポータルのデータによると、おもちゃは全てのカテゴリのうちトップ3に入るリコール件数の多さで、全てのリコール情報の20%を占めています。
「オンラインで販売されるおもちゃの安全性に関する国際啓発キャンペーン」(日本語仮訳) [PDF:678KB]
- (※1)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和2年10月1日時点で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
- (※2)(独)国民生活センター 2018年4月19日強力な磁石のマグネットボールで誤飲事故が発生-幼児の消化管に穴があき、開腹手術により摘出-
- (参考)

担当:消費者安全課