Vol.493 知っていますか? たばこ、ボタン電池を誤飲した場合の対処法
消費者庁には、乳幼児がたばこやボタン電池等を誤飲する事故の情報が寄せられています。 いざというときの対処法について、保護者がどれだけ正しい知識を持っているのかを把握するために実施した調査結果をご紹介します。
クイズ形式で、以下のように聞きました。
問. たばこ、ボタン電池を誤飲した場合の対処法は以下のどれでしょうか?
- 水や牛乳を飲ませ、吐かせてから至急病院へ行く
- 水や牛乳を飲ませ、吐かせないで至急病院へ行く
- 何も飲ませず、吐かせないで至急病院へ行く
- わからない
正解は、3の「何も飲ませず、吐かせないで至急病院へ行く」です。
回答結果は、正解が51.0%、不正解が25.9%、「わからない」が23.1%でした。
母親、父親別にみると、母親は、正解が53.6%と半数を超え、不正解が23.2%、「わからない」が23.2%という結果で、不正解と「わからない」が同じ割合でした。
一方、父親は、正解が47.3%、不正解が29.8%、「わからない」が22.9%で、「わからない」よりも不正解を選択する割合が高い結果となりました。
対処法が「わからない」と認識している保護者は、対処法を調べる、あるいは、関連機関に電話をする、といった行動ととることが予想されます。一方、「不正解」を選択した保護者は、間違った対処を行う可能性が高いと考えられます。
誤飲事故の場合、例えば、たばこを飲み込んだ場合、体内でニコチンが溶け出すおそれがあるため水を飲ませてはいけないなど、誤飲したものによって対処法が異なり、不明瞭な知識で対処することは大変危険です。
応急手当が分からないときや受診の必要性の判断に迷ったときは、日本中毒情報センター中毒110番に相談しましょう。
- 「公益財団法人日本中毒情報センター中毒110番」
- 大阪: 072-727-2499 (365日24時間対応) (情報提供料:無料)
- つくば: 029-852-9999 (365日9~21時対応) (情報提供料:無料)
(参考)
- 消費者行政新未来創造オフィス子どもの事故防止プロジェクト・レポート
「事故防止に関する保護者の知識――「わからない」 以上に「間違った情報」の可能性に注意――」 [PDF:425KB] - 「平成29年度子どもの事故防止調査-調査結果報告書-」 [PDF:8.5MB]
- 公益財団法人 日本中毒情報センター
過去の関連メール
担当:消費者安全課