第1部 第2章 第1節 消費者を取り巻く社会経済情勢|概要
第1部 消費者意識・行動と消費者問題の動向
第2章 消費者を取り巻く社会経済情勢と消費者意識・行動
第1節 消費者を取り巻く社会経済情勢
全世代でスマートフォンの保有が進む
- スマートフォンの普及が拡大し、2015年末には全体の53.1%が保有。
- 2015年末時点で20歳代、30歳代は約9割が保有。10歳代も13歳以上は8割で前年より7.6ポイント増。
- 50歳代、60歳代では前年からの増加率が大きく、中高年世代でも保有率が拡大。
フィンテックの認知度は低いが、利用者は高評価
- 近年、フィンテック(FinTech)と呼ばれる、ITを活用して、自動家計簿サービスなど新たな金融サービスを提供する動きが世界中でみられ、今後、日本でも利用者が増えると見込まれる。
- フィンテックを「知らない」との回答は78.3%。
- 「利用している」のは、「モバイル決済」が3.5%、「個人資産管理」が1.4%等低水準だが、利用者の約半数が「日常的に利用」しており、95.6%が「便利だ」と感じている。
- 一方、非利用者においては「今後も利用するつもりがない」が77.6%。
シェアリングエコノミーの認知度は低いものの、「モノ」のシェアに関心、不安要素は安全性等
- シェアリングエコノミーとは、個人等の所有物(自宅の空き部屋や車等)や能力(スキル、知識等)を、インターネット上のマッチングプラットフォーム(シェア事業者)を介して他の個人等も利用可能となる経済活動のこと。
- 国内のシェアリングエコノミーについ88.4%が「知らなかった」と、回答。
- 今後の利用等について、サービス別では「モノ」への関心が高い。
- シェアリングエコノミーへの不安については、提供側、利用側ともに「安全性」、「お金のやり取り」、「相手とトラブルになった際の対処」がいずれも4割程度と高い。
担当:参事官(調査研究・国際担当)