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COLUMN6 食品ロス削減全国運動を展開

食品ロス削減全国運動を展開

全国生活学校連絡協議会・公益財団法人あしたの日本を創る協会では、全国350以上の生活学校・生活会議(注1)と連携して、消費者としてできる食品ロス削減活動はどんなことがあるかを考え、「家庭での食品ロス削減」に取り組んでいます。2014年度には、食品ロスになりやすい食材を調査し、その食材を使ったレシピを考案、「レシピ集」をまとめました(9,000部発行)。このレシピ集は新聞紙上で取り上げられ大きな反響を呼びました。2015年度からは、毎月1日を「食品ロス見直しデー」とし、当日食品ロスになった食品の重さを量り「独自の削減家計簿」にチェックする実践活動を全国約3,000世帯で行っています。前年度との比較で食品ロスの重量が約60%削減という結果が出ており、活動の効果が非常に大きいと考えられます。食品ロス見直しデー参加者からは、「自分では食品は無駄なく使っていると思っていましたが、全国のレシピ考案者のレシピを見ると、野菜の皮も無駄にすることなく、色々なメニューに工夫していて、大変感心しました」、「直接廃棄の食料も、ほとんどが賞味期限切れや冷蔵庫の奥の方に忘れていたものでした。今回の食品ロス見直しデーでのチェックは日々の食生活を見直す良い機会になりました」といった声が寄せられたとのことです。2016年度からは、フードドライブに力を入れ、地域住民にも呼び掛け、家庭で使われない未開封食品を持ち寄り、必要とする人に直接届けています。この活動は、全国で約40の生活学校も始めています。今後は、2014年度から3年間のフードロス計測を基に、統計をまとめる予定です。

食品ロス見直しデー

集めた食品を直接お届けしています

  • 集めた食品を直接お届けしています
    集めた食品を直接お届けしています

  • 子ども食堂に取り組む生活学校もあります
    子ども食堂に取り組む生活学校もあります

  • (注1)生活学校とは、女性を中心に、身近な暮らしの中の問題を、学び、調べ、企業や行政と話し合い、ほかのグループとも協力し合いながら、実践活動の中で解決し、生活や地域や社会の在り方を変えていく活動、生活会議とは、地域で起こる様々な問題を、住民同士、地域作りグループ同士、行政や企業との話し合い、地域のまとめ役として実践活動を通じて解決することにより、快適で安全な住み良い地域社会を創っていく活動です。

担当:参事官(調査研究・国際担当)