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岡村元消費者庁長官記者会見要旨
(2019年6月5日(水) 14:00~14:05 於:中央合同庁舎第4号館6階消費者庁記者会見室)

発言要旨

本日、私から積極的に発言申し上げることは用意しておりませんので、皆様方からご質問等ありましたら、よろしくお願いいたします。

質疑応答

ニッポン消費者新聞の丸田です。
消費者安全調査委員会が先週、歩行型ロータリ除雪機による事故に関する調査報告書を出しました。その中で、消費者庁に対しても注意喚起の推進であるとかありましたけども、庁としてはどのような対応をとられていくかが一つです。
もう一つが事故情報の一元化のことですけれども、これは除雪機を含む問題なのですが、今年7月1日にPL法の施行24年ということもあって、関係消費者団体の方々が一元化は進んでないということを前提とした集会を開催されます。それで、いろいろな形で各省庁が把握されている事故情報について、介護の事故であるとか、幼児や子供、そういうものがまだまだ一元化されてないということを前提とした集会ということも聞いているのですが、消費者庁としてはどういう対応を今後とられていこうとされているか、何かお考えあればお聞きしたいと思います。

ご質問の前段の部分でございますが、先週金曜日に、「歩行型ロータリ除雪機による事故」に関する消費者安全調査委員会の調査報告書が発表されました。この報告書は、主に積雪の多い地域で使われている製品である「歩行型ロータリ除雪機による事故」について取り上げたものでございます。
報告書では、経済産業省に対して、安全装置を多角化した除雪機の開発及び普及、製造業者等への事故情報の共有の促進、事故リスクの周知の充実などについて意見が出され、また、消費者庁に対しても、事故情報の収集の促進や事故リスクの周知の充実についてご意見を頂戴しているところでございます。
消費者庁としては、報告書で示された意見を踏まえつつ、消費者事故等の通知を行っていただくよう関係省庁などに働きかけを行うこととしております。
また、事故リスクの周知につきましては、本格的な降雪の時期が到来する前、適切な時期に周知をしていきたいと考えておりますので、1日も早くこういった周知の徹底に努めなければと考えているところでございます。
引き続き、消費者の安全・安心の確保に取り組んでまいりたいと思います。
この点がご質問の後段にもつながりますが、事故情報の一元化につきましては、大変、志のある方たちが集会をされたとのことですが、どういった事故についてという取り上げ方によっても様々な類型があるかと思います。子供の事故防止に関する関係省庁会議の立ち上げを含め、政府全体で子供の事故防止のための努力を推進するというプロジェクトにつきましても3年目に入っておりますから、今年の7月、来月には子供の事故防止週間ということで、また全国の関係者にも働き掛けて、事故情報も収集しようとしているところでもございます。
一言で事故情報についての一元化と申しましても、これは全国規模で全年代の事故ということになりますと、大きな作業となります。私ども消費者庁では、できるところから確実に進めていきたいと考えておりますので、頂戴しましたご意見は大変有益なものだと考えております。引き続きの努力を重ね、区切りのいいときに、ご報告できることを、この場でも皆様方にご報告、ご説明申し上げていければと考えております。

(消費者安全課)
消費者安全課では、様々な関係機関等から法に基づくもの、また任意に基づくものということで、様々な事故情報に関しての収集、集約というのをさせていただいているところでございます。
ご指摘のような、まだ事故情報についての一元化が十分ではないというようなご意見もあることは承知しておりまして、引き続き関係行政機関等の協力も得ながら、事故情報の収集の充実化に向けて努めてまいりたいと思っているところでございます。

ウェルネスニュースグループの木村です。
5月31日に消費者庁が発表した消費者意向調査の結果を見ますと、新たな原料原産地表示がスタートしたことを知っている消費者は全体の10%ほどしかないのですけれども、この調査結果についての受け止めについてお願いします。

ご指摘のとおり、まだまだ消費者の方々への情報伝達が進んでいないという現実を確認する機会となりまして、私どもも、一層努力を続けていかなければならないと思うところでございます。一朝一夕には達成できないからこそ、継続して粘り強く進めていきたいと思います。

(食品表示企画課)
原料原産地表示制度を含めて、食品表示制度につきましては、消費者の皆さんの認知度を高めるために、我々も説明会ですとか、そういった周知、普及・啓発活動などを、これからもしっかりやっていきたいと思っております。引き続き皆様にもご協力いただければと思います。