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宮腰内閣府特命担当大臣記者会見要旨(平成30年11月30日(金))

日時:平成30年11月30日(金)10:00~10:14  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室

1.発言要旨

私の方から、まず3点御報告を申し上げたいと思います。
まず、障害者施策を担当する大臣として報告します。
今朝の閣議におきまして、12月3日から9日まで「障害者週間」を実施することについて、閣僚の皆様に御協力をお願いいたしました。
この週間は、国や地方公共団体などが、障害や障害のある人に対する国民の関心と理解を深めるための取組を全国各地で集中的に実施するものです。
この週間の実施を通して、「共生社会」の実現に向けた機運を一層高めてまいりたいと考えております。
2点目は、子供の貧困対策を担当する大臣として報告いたします。
昨年に続き、楽天グループが、本日から来年1月10日まで、「子供の未来応援基金」への募金に御協力くださることになりました。楽天ポイントでも1ポイント1円から募金できるとのことですので、是非多くの方々に御協力いただければと思います。
家族で集まる機会などが増えるこの年末年始の時期に、一人でも多くの方に貧困の状況にある子供たちのことを思っていただき、支援の輪に加わっていただければ大変嬉しく思います。
3点目でありますが、北方対策担当大臣として御報告いたします。
明日12月1日は、「北方領土返還運動の始まり」の日と位置付けられています。このため、これを契機に北方領土問題に対する国民世論の喚起高揚を図ることを目的として、明日「北方領土返還要求中央アピール行進」が行われます。また、本日午後「都道府県民会議代表者全国会議」が開催されます。
私も北方対策担当大臣として本日の全国会議に出席し、運動関係者の皆様に御挨拶を行うとともに、明日のアピール行進の出発式におきまして、元島民を始めとする参加者の皆様を激励することを予定しております。
詳細は、内閣府北方対策本部までお問合せください。

2.質疑応答

NHKの地曳です。
幼児教育の無償化を巡って、その財源の負担を地方側と今協議しているところだと思うんですけれども、一部報道では、3日にまた協議、新たな提案をされるというようなことも報道されていますけれども、今、協議の状況はどのような状況になっておりますでしょうか。

先週の議論を踏まえまして、地方自治体の皆様と改めて意見交換をいたしました。予算編成に向けまして早急に合意を得る必要があり、引き続き、地方自治体の皆様の御意見を真摯に受け止めながら、議論・調整を加速させたいと考えております。

共同通信の阪口です。
本日、各紙で報じられておりますけれども、秋篠宮様が今日53歳の誕生日を迎えられましたけれども、それに先立つ記者会見で、新天皇の即位に伴う大嘗祭に関して、国費の支出を疑問視するような発言をされまして、それに関連して、宮内庁長官が話を聞く耳を持たなかったみたいな発言もされておると思うんですけれども、大臣にとって、こういった秋篠宮様の発言に対してどういう見解をお持ちかというのを伺えればと思います。

所管外のことでありますので、コメントは差し控えさせていただきたいと思っております。

(北海道新聞・水野記者)
今お話ありました北方領土のアピール行進のことについてまず聞かせてください。地元の根室から参加すると思うんですけども、ロシアを刺激したくないとの理由から、「日本の領土を返せ」などの掛け声を取りやめる方針が出ています。たすきやのぼりも使わないとの考えだそうです。
全国的に北方領土問題を盛り上げたいという理由もあって毎年行われている行進ですけれども、今回の決定は国民に対するメッセージ性を弱めるのではないかという懸念の声も出ているようです。大臣としての所感をお伺いできればと思います。

これは、主催者の方で御判断されたものでありますので、これにつきましても、私の方からのコメントは差し控えさせていただきたいと思っております。

琉球新報、知念です。
昨日、宮腰大臣、沖縄県の名護市長を始め沖縄本島北部地区の首長さんと会談されたと思いますが、内容を教えていただければと思います。

昨日、沖縄北部市町村長の皆様が訪問され、12市町村全てお出でになりまして、北部振興事業に係る予算の確保、あるいは早期の事業採択等について御要請がありました。
北部の振興は、県土の均衡ある発展のために極めて重要なテーマでありますことから、私からは、いただいた要請の趣旨をしっかりと受け止めて精一杯努力し、北部地域の振興に皆様と一緒に取り組んでまいるという考えをお伝えをさせていただきました。

沖縄タイムスの上地です。
宮古島のパーントゥを含めて、昨日、ユネスコの無形文化遺産に来訪神の方が登録されたんですが、宮古島の方では、地域の活性化に対する期待が上がる一方で、観光客増加に対するマナーやルールの周知がされてないトラブルの懸念も上がっていますが、大臣としての所感と、内閣府として今後このことに対する施策などお考えがありましたらお聞かせください。

昨日、宮古島の伝統行事「パーントゥ」がユネスコの無形文化遺産に登録をされることになりました。沖縄県におきましては、組踊に次いで2件目の登録ということで、宮古島市の皆さんの喜ぶ顔が目に見えるような気がいたしております。
「来訪神:仮面・仮装の神々」ということで登録が決定されたわけでありますけれども、このような行事を保護・継承していくためには、持続可能な地域社会を形成することが重要であると考えておりまして、これまでも産業の振興や定住環境の整備など各種施策に取り組んできたところであります。
今ほどお話がありました問題については、これは宮古島市に限らず沖縄県全体の問題でもあるということでありますので、今回の概算要求におきまして、これはちょっと問題は違うんですけれども、大規模災害が起きたときに、それぞれの市町村でどう対応していくかということについて、政府としてしっかりと支援をしていくということも計上しているわけでありますが、沖縄県全体の問題として、この外国人観光客の受入れに当たっていろいろな対応が求められると思っておりますので、そういう中で検討させていただきたい、沖縄県とも一緒になって検討してまいりたいと考えております。

琉球新報の知念です。
同じく要請の関連なんですけども、27日に沖縄県の富川副知事が、さとうきびの交付金の関係で要請されたと思いますが、その際に、大臣の方から沖縄県に対して、泡盛のイベントの開催だとか、あるいは泡盛の原料に県産米の普及を進めるようにというような御注文をいただいたというようなお話があったと伺いましたが、狙いや期待するところを教えていただければと思います。

11月27日に、富川副知事、更にはJAおきなわ中央会の砂川会長がさとうきびの要請にお出でになりました。7項目の要請をいただきまして、私の方からは、その項目ごとに丁寧に御説明を申し上げたところであります。
その際に、琉球泡盛の輸出に関しまして、私の方から御要請を沖縄県の方にしておりまして、昨年から準備期間も含めて琉球泡盛の海外輸出促進プロジェクトを立ち上げて、今、残念ながら沖縄県の琉球泡盛は生産が少しずつ下降ぎみになっている。これをしっかり地場産業として伸びていくように、後押しをしなくてはいけないという気持ちで応援をさせていただいております。
これまで泡盛の製造は主にタイからの輸入米を活用して行っているところでありますけれども、今後、海外への輸出を促進していくためには、「テロワール」、すなわち、地域に根差した原料調達に基づいた、沖縄県産の長粒種米など、原料にこだわった個性豊かな泡盛のブランドづくりが重要となっていると考えております。やはり輸出する際には、その製造されたその地域で原料を調達しているということが大事でありまして、例えばワインなどでも、地場のブドウでつくったものでなければGI(地理的表示)はとれないというようなこともあります。
そういうことなども含めて、それから、沖縄県における水田の重要性に鑑みまして、沖縄県の水田をしっかりと維持していくというためにも、需要のある泡盛の原料米の生産をしていただくことによって、沖縄県の水田農業をしっかり発展させることができるのではないかと、そういう考え方から沖縄県の稲作農家と泡盛製造業者が連携してこの取組を推進できるよう、沖縄県に対しまして、泡盛原料用となる長粒種米の生産の取組を推進していただくよう、私の方から協力をお願いしたところであります。
これに関しましては、いろいろな関係者の方々お出でになりますし、既に実証試験なども始めているわけでありますが、プロジェクトに関しまして、近いうちに現地で説明会を行うということを検討させていただいております。

(北海道新聞・水野記者)
安倍総理がG20サミットに出席されて、日露首脳会談が行われる予定です。総理は、北方領土問題について、前回のシンガポールの交渉から弾みをつける交渉にしたいということ、意気込み、おっしゃいましたけども、宮腰大臣としてどのようなことを期待されているか、御所感お願いします。

今月14日にシンガポールで行われました日露首脳会談におきまして「1956年共同宣言を基礎として、平和条約交渉を加速させる」ことで合意したと承知しております。
今回はアルゼンチンにおけるG20の場で日露首脳会談を行うということになっているわけでありますが、安倍総理とプーチン大統領、これで確か24回目の首脳会談ということになりますし、そのお二人の間の強い信頼関係の下で、平和条約問題を始めとする日露関係に関する議論に更なる進展があることを期待しております。

共同(通信)、阪口です。
ちょっと先程の話、また戻させていただくんですけれども、現行憲法の方で天皇の政治関与というのは禁じてると思うんですけれども、秋篠宮様、皇位継承第1位の皇嗣になられるということで、先程申し上げた御発言というのが憲法に抵触してるんではないかというような指摘も出てますけど、この点については、大臣はどういうふうにお考えになるかなと思いまして。

このことについては、先程も申し上げましたが、所管外のことでもありますので、私の方からはコメントを差し控えさせていただきたいと思っております。