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宮腰内閣府特命担当大臣記者会見要旨(平成30年10月5日(金))

日時:平成30年10月5日(金)11:25~11:37  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室

1.発言要旨

私の方から3点まず御報告を申し上げたいと思います。
本日10月5日付けで、私の大臣補佐官として、鶴保元大臣、江崎元大臣及び福井前大臣と三代の大臣補佐官を務められた島尻安伊子氏が任命されました。
島尻氏は、沖縄政策を担当する内閣府特命担当大臣を始め、自由民主党の沖縄振興に関する特別委員会事務局長等の要職を務められるなど沖縄振興策に取り組んでおいでになりました。
島尻氏には、私の補佐官として引き続き沖縄振興に関する重要政策、特に子供の貧困緊急対策の推進を担当していただくこととしております。
2点目でありますが、所要の条件が整えば、来月8日月曜日から9日火曜日にかけて沖縄を訪問いたします。9日には、翁長雄志前沖縄県知事の県民葬に参列いたします。
翁長前知事の長年にわたる御功績をしのび御冥福をお祈り申し上げるとともに、その御霊前において、沖縄の発展のために取り組んでいくことをお誓い申し上げたいと考えております。
また、今回は沖縄担当大臣に就任して初めてとなる沖縄訪問であり、戦没者墓苑等を参拝するほか、新知事、県議会議長とお会いし、お話を伺う予定としております。
三つ目でありますが、本日の閣議案件で、ギャンブル等依存症対策推進担当大臣として、また消費者担当大臣として、御報告があります。
ギャンブル等依存症対策につきましては、先の通常国会において成立したギャンブル等依存症対策基本法が、本日施行され、本日の閣議において、私がギャンブル等依存症対策推進本部の副本部長に特定されました。
ギャンブル等依存症により、不幸な状況に陥る人をできるだけ少なくするために、必要な取組を徹底的かつ包括的に講じていくことが重要であると認識しておりまして、本法の施行を踏まえ、ギャンブル等依存症対策推進担当大臣として、また消費者担当大臣として対策に全力で取り組んでまいります。

2.質疑応答

共同通信の阪口です。
まず、今発表されました知事の県民葬の出席なんですけれども、改めて翁長知事への思いと、あと新知事と面会されるということですけれども、どういったことを話されたいのか、その2点よろしくお願いいたします。

翁長前知事とは何度も面識があります。また、昨年8月、総理補佐官のお部屋に一度おいでになったことがあります。同行者はJA沖縄中央会の砂川会長を始め農業関係者でありました。
内容は、TPPにおける沖縄県への影響ということで、その影響対策についての御要請をいただきました。私の方から丁寧に政府の対応を御説明申し上げていたところであります。
取り分けさとうきびに関しては、今回のTPPあるいはTPP11に関して詳細に御説明を申し上げ、影響はないと、あるいは対策はこう講じると、加糖調整品に対する課徴金は、法律でもって担保をしたということなどを含めて丁寧に御説明を申し上げて、大体御理解をいただけたのではないかなと。
直接お話をさせていただいたのは、それが最後ではなかったかと思いますが、私も翁長さんの人物については尊敬をいたしておりますし、是非、県民葬に参列させていただいて、しっかりと御冥福をお祈り申し上げてきたいと思っております。
それから、玉城新知事の件でありますけれども、昨日、正式に知事に御就任になったということであります。
昨日も申し上げましたけれども、新知事が沖縄県の一層の発展に向けて取り組まれることを期待いたしております。
私といたしましては、新知事や市町村長を始め沖縄の皆様方のお考えも伺いながら、沖縄振興に取り組んでまいりたいと考えております。
玉城新知事も、元々は国会議員でありましたので、一定の面識はあります。例えば、平成24年の通常国会、沖縄振興特措法の改正があったときでありますが、そのときに、政府提案で出てきたこの沖縄振興特措法、これに対して議員修正をかけるということにいたしました。
私は当時、野党でありましたけれども、野党・自民党の代表としてこの法案修正に関わって、与野党で合意をした上で、議員提案の形で修正案を衆議院の委員会に提出いたしました。私がその修正案の筆頭提出者ということで提案理由を申し上げ、そのときに玉城新知事は、共同提案者の一人でありました。そういうことなども含めて面識はありますので、これからいろいろな形でお会いするということは多々あると思いますが、まずは9日お目にかかって、そんな長い話もできないとは思うのですが、まずは御挨拶からということでお会いしてまいりたいと思っております。

琉球新報、知念です。
沖縄では今朝まで台風25号が襲来していまして、被害が懸念されているところで、その数日前に来ていた台風24号でも大規模な停電などが発生して、農業だとか観光、経済全般に影響も懸念されるところだと思うんですが、政府、内閣府として何か対応事項などがあれば御説明をお願いします。

先日9月28日の台風24号につきましては、沖縄県内においてお二人の重傷者のほか停電、それから一部道路被害、さとうきびを始めとする農林水産業の被害が10億円程度規模であったものと報告を受けております。
また、昨日から本日にかけては台風25号も、1週間後にまた大型の台風が襲来するということで、今朝時点で、重傷3人を含む8人がけがをされ、停電が一時2万5,000戸を超えるなどの被害情報に接しております。
今現時点、直近のこの停電でありますが、1万3,000戸余りまだ停電が続いているという状況であります。引き続き必要な情報収集を行うとともに、災害復旧等については、関係省庁とも連携しつつ適切に対応してまいります。
昨日、久米島製糖の社長さんともお会いしたのですけれども、(台風)24号は本島と久米島の間を通っていったと。今度の(台風)25号は、久米島の西側を通っていると。つまり風向きが全く違うので、一旦倒れたさとうきびが、また逆の風向きでもって逆の方向に倒れて折損になるのではないかという強い懸念をお話しておいでになりました。
二度続けてこういう大型台風が来るというのは、沖縄県でもなかなかないケースだと思います。被害の状況によっては、一度この被害の大きい地域に足を運んで被害状況の把握にも努めてまいりたいと思っておりますが、今のところはまだ今回の台風25号による被害状況は入ってきておりませんので、それを確認させていただいた上で判断をしたいと思っております。

沖縄タイムスの上地です。
昨日就任した玉城知事は、子供の貧困対策というのを重要政策に掲げています。先程、大臣の方からも、島尻補佐官の再任ということの紹介もありましたが、大臣として、沖縄の子供の貧困に対する認識と、また国と県の連携というのをどのようにお考えかお聞かせください。

この子供の貧困対策に関しては、島尻先生が担当大臣をお務めになったときから大きなテーマとして国も、あるいは県も一緒になって取り組んできた事業であると承知いたしております。これは息の長い事業としてしっかりと継続していく必要があると考えておりまして、今回そういう観点からも、子供の貧困緊急対策に関して特に島尻補佐官にお願いして担当を務めていただくということにいたしております。
玉城新知事も子供の貧困対策、最重要課題の一つということで取り上げておいでになりますので、これは国も県もしっかりと協力して答えを出していく必要があるのではないかと考えております。