【旧】魔法瓶(平成29年3月30日改正前)
(改正日:平成21年8月28日/施行日:平成22年9月1日)
※改正前の内容はこちら
1.品名
- 次の表に掲げる魔法瓶の種類に応じ、それぞれ同表に掲げる用語を用いて表示する。
魔法瓶の種類 | 用語(表示名) |
---|---|
中瓶にガラス製の真空二重瓶を使用したものであって、主として屋内で使用されるもので、通常外装にふた及びハンドルまたはつり手を付けたもの | ガラス製卓上用魔法瓶 |
ガラス製卓上用まほうびん | |
内瓶にステンレス鋼製の真空二重瓶を使用したものであって、主として飲用水に用い屋外に携帯するもの | ステンレス製携帯用魔法瓶 |
ステンレス製携帯用まほうびん |
2.実容量
- 製品付属の中栓をしたときに実際に入る容量をリットル単位で表示する(許容範囲は、表示値の±5%)。
- 中瓶又は内瓶の数が2本以上組み合わされているものについては、各中瓶又は内瓶の実容量の和を表示し、その次に括弧書きで各中瓶又は内瓶ごとの実容量を付記する。
3.保温効力
- 室温20°C±2°Cにおいて2時間以上開栓して放置した製品に付属の中栓をしたときの中栓の下端まで沸騰水を入れ、湯の温度が95°C±1°Cになったときにその製品付属の中栓等をした後、一定時間放置した場合のその湯の温度が表示以上になるように温度を表示し、その次に括弧書きでその放置した時間を付記する。
- この場合の一定時間については次の表のように定められている。
魔法瓶の種類 | 放置する時間 |
---|---|
ガラス製卓上用魔法瓶 | 24時間及び10時間 |
ステンレス製携帯用魔法瓶 | 24時間及び6時間 |
- 内瓶の数が2つ以上あるステンレス製魔法瓶については、一方の内瓶には沸騰水を、他方の内瓶には冷水を入れ、それぞれの内容物の温度が95°C±1°Cと4°C±1°Cになった時に、その製品付属の中栓等をして24時間及び6時間放置した場合に沸騰水入りの内瓶の湯の温度が表示以上となるように温度を表示することとする。それぞれの内瓶の保温効力が異なる場合は、内瓶を特定した上で、それぞれの保温効力を表示すること。
4.材料の種類
- ガラス製卓上用魔法瓶では、中瓶のガラスについて常温における膨張係数が0.0000065以上のガラスを使用している場合は「ソーダ石灰ガラス」、同膨張係数が0.0000065未満のガラスを使用している場合は「ほうけい酸ガラス」の用語を用いて表示する。
- ステンレス製携帯用魔法瓶では、内瓶について「ステンレス鋼」の用語を用いて表示する。
- 胴部、ふた、コップ、口金、中栓、及び揚水パイプについては、消費者が理解しやすいように適切に表現をした上で、これらのパーツの主な部分に用いられた材料の名称を適正に表示する。
5.使用上の注意
- 次に掲げる事項を製品の品質に応じて適切に表示する。
- 《イ》火のそばに置かない旨(外装が合成樹脂のものに限る)。
- 《ロ》中栓及びふたは確実に閉めて使用する旨。
- 《ハ》熱いものを入れて使用する場合には横転させて中身が出ないように注意する旨(ガラス製卓上魔法瓶に限る。なお、横転させても中身が流れ出ないものを除く)。
- 《ニ》飲み物は、中栓下端より少な目に入れる旨。
- 《ホ》子どものいたずらに注意する旨。
- 《ヘ》丸洗いをしない旨。(ただし、丸洗いできる製品については、洗い方に係る注意事項を記載する。)
- 《ト》ドライアイス又は炭酸飲料は入れない旨。
6.表示者名等の付記
- 表示した者の「氏名又は名称」及び「住所又は電話番号」を付記し、責任の所在を明確にする。
表示方法等
- 魔法瓶ごとに、消費者の見やすい箇所にわかりやすく記載する。
- ※ただし、使用上の注意については、本体から容易に離れない方法(下げ札、ラベル、取扱説明書の貼り付け等)にて表示する。
表示例
参考
- 合成樹脂加工品品質表示規程
- JIS S2006(まほうびん)
- JIS S2053(ステンレス鋼製まほうびん)
雑貨工業品INDEX
担当:表示対策課