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第1部 第3章 第1節(1)商品やサービスを選ぶ際の消費者としての行動や意識

第1部 消費者行動・意識と消費者問題の現状

第3章 【特集】若者の消費

第1節 若者の消費行動

(1)若者を取り巻く社会経済環境

若者の消費行動や意識の背景には、日本経済の長期にわたる低成長や情報化の進展等、若者が育ってきた社会経済環境の変化があると考えられます。

●若者の育ってきた経済環境

日本経済は、1990年代初めのバブル崩壊以降、20年にも及ぶ経済の低成長を経験してきました。その間、日本の一人当たり実質GDPの伸び率は年平均で1%以下程度と低迷してきました(図表Ⅰ-3-1-1)。慢性的な需要不足の中で、物価水準の低下が続き、2000年代は、物価が持続的に下落するデフレ状態が長期にわたって続きました。雇用については、非正規雇用比率が上昇し、「長期雇用」、「年功序列」といったいわゆる日本的雇用慣行が弱まりつつあるなど、不安定化してきました。

現在25歳の若者は、誕生したときから、低成長、雇用不安、ディスインフレやデフレといった社会経済環境の下で暮らしています。かつてのように、勤続年数が長くなれば賃金が上昇するといった期待を持ちにくくなったことにより、将来の生活に不安を抱く若者が増え、このことが、後述するような消費の力弱さにつながっているとみられます。

内閣府「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」(2013年度)によれば、米国・英国・フランス・ドイツ・スウェーデン、韓国及び日本の若者(13歳から29歳まで)に対して実施した、将来への希望についてのアンケート結果を比較したところ、「希望がある」又は「どちらかといえば希望がある」と回答した若者の割合は、日本では61.6%と際立って低くなっています。このことは、日本の若者の将来への不安が強いことを示しています(図表Ⅰ-3-1-2)。

図表Ⅰ-3-1-1実質GDP成長率、消費者物価指数(CPI・前年比)、非正規雇用比率の推移

図表Ⅰ-3-1-2将来への希望

担当:消費者調査課