文字サイズ
標準
メニュー

第1部 第4章 第5節(3)「倫理的消費」調査研究会

第1部 消費者行動・意識と消費者問題の現状

第4章 消費者政策の展開

第5節 消費者が主役となって選択・行動できる社会の形成

(3)「倫理的消費」調査研究会

●消費者行動・意識の変化と「倫理的消費」

より良い社会に向けて、地域の活性化や雇用等を含む人や社会・環境に配慮した消費行動である「倫理的消費」への関心が高まっています。また、消費者の意識としても、環境や被災地の復興、開発途上国の労働者の生活改善等に配慮した商品・サービスを選択して消費することへの関心が高まっています。消費者基本計画でも、このような環境等に配慮した商品・サービスの選択を可能とする環境の整備や、食品やエネルギーのロスの削減などの社会的課題に配慮した消費、持続可能なライフスタイルへの理解の促進が求められています。

こうした消費行動の変化は、消費者市民社会の形成に向けたものとして位置付けられるものであり、日本の経済社会を物心両面からより豊かにする大きな可能性を秘めています。しかしながら、こうした動きは緒に就いたばかりであり、社会的な仕組みも整備されていません。消費行動の進化と事業者サイドの取組が相乗的に加速していくことが重要です。

以上を踏まえ、消費者庁では倫理的消費の内容やその必要性等について検討し、国民の理解を広め、日常生活での浸透を深めるためにどのような取組が必要なのかについて調査研究を行う、「倫理的消費」調査研究会を実施しています。

「倫理的消費」調査研究会では、主に6つの検討を行っています。併せて、啓発活動の具体化を図ります。

  1. (1)倫理的消費の必要性とその効果
    • 倫理的消費の歴史
    • 倫理的商品(エシカルプロダクツ)の事例
  2. (2)倫理的消費の定義・範囲
  3. (3)倫理的消費の度合い(エシカル度)を計る基準、指標
  4. (4)我が国における倫理的消費の実態調査
  5. (5)海外における倫理的消費の実態調査
  6. (6)倫理的消費を広く普及させていく上での課題と対応

●「倫理的消費」調査研究会の活動

この研究会は、2015年5月以降これまで6回開催され、様々な分野の専門家が一同に会し、倫理的消費に関する国内外の動向について委員からプレゼンテーションが行われたほか、専門家からのヒアリング等を行い、中間取りまとめに向けて議論を深めました(図表4-5-2)。

2015年11月には、倫理的消費に関して先進的な英国とノルウェーの現状調査を実施しました。また、2015年12月には広く倫理的消費についての理解を深めるため、関連事業として、倫理的消費に関するシンポジウム「エシカル・ラボ」を開催しました。

COLUMN12
自分の消費行動が社会に与える影響についての意識

COLUMN13
倫理的消費に関するシンポジウム「エシカル・ラボ」を開催

図表4-5-2 これまでの研究会議事内容

担当:消費者調査課