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記者会見要旨
(平成30年3月13日(火)15:50~15:55 於:消費者庁6階記者会見室)

1.発言要旨

  • 宇賀委員長

    本日の調査委員会では、自転車使用中の転倒につきまして、情報収集をした結果を取りまとめたレポートの審議を行いました。
    本件は、自転車使用中に転倒したとの申出を2件、相次いで受けたことをきっかけとしております。当該申出を契機として、自転車の使用に関して情報収集をいたしましたところ、関係行政機関、地方公共団体、事業者団体等が注意喚起を行っているにもかかわらず、なお多くの事故が発生していることが判明いたしました。
    そこで、調査委員会では、自転車使用中の転倒事故後の対応や点検の実施状況等につきまして把握するために、インターネット調査を実施いたしました。その結果、事故の原因等につきまして、事前の点検で防げたと考えられるものが一定数認められたことから、自転車を安全に使用するためには、点検・整備が不可欠であると考えられました。しかし、乗車前の自主点検や自転車安全整備士等による定期点検を受ける者は多いとは言えない結果でございました。
    調査委員会では、このような事故の再発防止のためには、事業者団体や関係行政機関は、自転車の正しい扱い方や安全な使用について、より一層の啓発をする必要があり、さらに、その際、消費者に伝わるような工夫をすることが重要であると考えました。
    また、消費者におきましては、自転車が重大事故を起こしかねない乗り物であるということを再認識するとともに、構造上不具合が起きやすいものであることを知り、日常点検や定期点検を怠らないようにすることが重要であるとの結論に至りました。
    このような情報収集の結果をレポートとして取りまとめ、公表するとともに、消費者庁、経済産業省及び国土交通省に対して情報提供をすることといたしました。
    その他、本日は、幼稚園で発生したプール事故事案のフォローアップ、電動シャッター動作時の事故事案及び先月選定いたしました歩行型ロータリ除雪機による事故の事案につきまして議論を行いました。
    続きまして、部会の動きについて、委員長代理から説明していただきます。

  • 持丸委員長代理

    委員長代理の持丸です。今月の部会の議論を御紹介いたします。
    まず、製品等事故調査部会では、今、お話のありました歩行型ロータリ除雪機による事故について審議をいたしました。
    私が部会長を務めますサービス等事故調査部会では、電動シャッターの動作時の事故、幼稚園で発生したプール事案のフォローアップについて審議を行いました。
    私のほうからは以上です。

2.質疑応答

ニッポン消費者新聞の丸田です。
本日は情報提供ということですけれども、消費者庁と国交省と経産省に対して情報提供と書いてあるのですが、情報提供の意味をもう一度ということと、今回の自転車のポイントは何ですか。
宇賀委員長

ポイントですが、自転車を安全に使用していくためには、乗車前の日常点検や専門家による定期点検が不可欠だという点がポイントだと考えております。調査委員会の調査によれば、現在も取扱説明書等におきまして点検の必要性については記載されておりますが、消費者においては認識が必ずしも十分とは言えないようでございます。
引き続き、事業者団体等におきまして、消費者に伝わるような工夫をしたより一層の啓発を行っていただきたいと考えております。
また、消費者に対しましても、自転車が重大事故を起こしかねない乗り物であるということを再認識していただくとともに、構造上不具合が起きやすいものであることを知り、日常点検や定期点検等を怠らないようにしていただきたいと考えております。
以上でございます。

そうしますと、点検の必要性であるとか、事業者への要請もあるのでしょうけれども、製品自体の問題は情報提供の中では指摘されていないのですか。例えば欠陥品ではないかとか、危険である、納得できない、不具合が起こりやすい、修理を申し出たとか、これはサービスだと思いますけれども、というのが事例の中にはあるのですが、欠陥ではないかとか、そういうことはどうなのでしょうか。点検するということだけになるのでしょうか。
持丸委員長代理

私のほうからお答えします。基本的に、今、ここに挙がったものが、製品に瑕疵(かし)があるとか欠陥であるというような考え方はしておりません。ただ、何というのでしょうか、リムが変形した、ポテトチップス現象の写真が出ていますね。これはある日突然こうなるのです。びっくりしますね。びっくりするから、欠陥ではないかと思えるのですけれども、構造上自転車はこういうことになる可能性を秘めていて、ホイールがディスクになっていないでスポークになっていますので、スポークの力のバランスが崩れると、いきなりこんなふうになってしまうのです。
これはなかなか普通の人には理解を超えていて、私も知らなかったのですけれども、ちょっとずつ曲がってこうなるのではなくて、あるとき突然こうなってしまうので、欠陥のように思えるということです。こういうことは、ある意味では、今のこの製品の中では、確率は低いですけれどもやむを得ない部分で、そのために日ごろから点検をすることを心がけてほしいというのが全体のお願いということになります。

日経BP社の荒川と申します。電動シャッターの内容については、進捗状況とか、そろそろまとめの時期かなというふうに期待しているのですけれども、どんな様子でしょうか。
持丸委員長代理

ちょっと時間がかかっております。電動シャッターのほうも、前に機械式立体駐車場を扱ったのですけれども、同じような観点で、機械安全という観点から原因を整理しているところです。やはりいろいろな複数の要因があって、それは操作するコントローラー側だったり、シチュエーションだったり、これを整理して、もう一度問題を特定して、どこを誰に対して言えばいいのかを整理するのに少し時間がかかっております。残念ながら、まだもうちょっと整理には時間がかかりそうだと思っております。
問題としてもう一つ厄介なのは、これも全てに共通ですが、既設のもの、既に備わっているものが結構多い。それから、小さい事業者、場合によっては個人が電動シャッターを持っている場合が多くて、自転車とも通ずるのですけれども、メンテナンスを必ずしもきちんとやっているわけではないとか、いろいろな事情があって、単純にこう解決すればいいということを言っても、それに対して対応できないものもまだたくさんあるような気がしますので、そこに対してどういう次善の策を提示して、それを誰に対して言うかということを今、専門委員の先生方と考えている段階です。もう少しお時間を下さい。

わかりました。ありがとうございます。