文字サイズ
標準
メニュー

記者会見要旨
(平成29年11月20日(月)15:40~15:50 於:消費者庁6階記者会見室)

1.発言要旨

  • 宇賀委員長

    本日は、「玩具による乳幼児の気道閉塞事故」事案の調査報告書の取りまとめを行いました。
    本件事案は昨年11月に調査を開始したものでございます。今般、これまでの調査結果を取りまとめまして、経済産業大臣及び消費者庁長官に対しまして、必要な対策を求めることといたしました。
    本調査では保護者、玩具関連事業者及び教育・保育施設等へのアンケート調査並びに聴取り調査等を実施いたしまして、それらの分析を行いました。また、玩具による気道閉塞に至るメカニズムを明らかにするため、コンピューターシミュレーションも行いました。これらを踏まえまして再発防止策を示すことといたしました。
    この調査報告書のポイントでございますが、以下の3点だと考えております。
    1つ目は、アンケート調査によって、どの程度の月年齢、どのような玩具で誤嚥事故が発生しているかについて明らかにしたことでございます。
    2つ目は、シミュレーションによって玩具による気道閉塞のメカニズムを明らかにするとともに、気道を閉塞させる玩具の大きさや形状等についての知見を得たことでございます。
    そして、最後にこれらの結果を踏まえまして、啓発用の資料を作成したことでございます。
    具体的に申し上げますと、今回の調査は申出をきっかけとしております。申出を受けまして事故情報を収集いたしましたが、事故情報はほとんどございませんでした。そこでアンケート調査を行いまして、その結果、玩具による誤嚥事故が発生するのは6カ月から1歳6カ月未満が多く、また、玩具の種類では「ビー玉、おはじき」、「ビーズを使った玩具」、「小さなボール」が多いことがわかりました。シミュレーションを行いまして、玩具がどのように気道を閉塞するかといった気道閉塞事故のメカニズムを明らかにいたしました。比較的大きな玩具だけでなくて、小さな玩具であっても窒息が起こることがわかりました。形状につきましては、球形のもの、半球形のもの、楕円形、直方体、立方体、ブロック玩具、どのような形でも窒息のリスクが大きいということも判明いたしました。また、大きさとか形状からは、喉の閉塞が発生すると考えにくい玩具が、粘性のある液体等と入り混じることで気道を閉塞して窒息に至る可能性があることも判明いたしました。こうした結論は、乳幼児の行動特性や身体特徴を勘案すれば、口に入ってしまうような大きさの玩具はどのようなものでも危ないということを意味しているものと思われます。
    したがいまして、再発防止策といたしましては、まず子供を取り巻く関係者全員がその危険性を知るということ。また、そうした玩具に気をつけることが最も重要であって、そのために啓発用の資料を作成したわけでございます。これらが幅広く行き渡ることが事故の再発防止に有効であると考えております。
    続きまして、部会の動きにつきまして委員長代理から説明していただきます。

  • 持丸委員長代理

    委員長代理の持丸です。
    今月開催いたしました部会での議論を紹介いたします。
    まず製品等事故調査部会では、本報告書の玩具による乳幼児の気道閉塞事故の事案並びに家庭用コージェネレーションシステムの事案について最終的な審議を行いました。
    それから、私が部会長を務めておりますサービス等事故調査部会では、住宅用太陽光発電システムから発生した火災等事故事案、それから、新たに始まった電動シャッター動作時の事故の事案について審議を行いました。
    私からは以上です。

2.質疑応答

日本テレビの杜です。
委員長にお尋ねなのですけれども、今回の結論として口に入る大きさのものであれば、どのようなものでも危ないということをおっしゃっていましたが、一番消費者の方に強調したいのもその点だということでよろしいですか。
宇賀委員長

そうですね。やはり口に入るものであれば比較的小さなものでも、それから、どのような形状のものでもこういう事故が起こりますので、その点について消費者の方に十分認識していただきたいと思っております。

持丸委員長代理

追加すると、そうは言ってもすごくそれはジェネラルですので、特に今回注力していますのは玩具ですので、玩具の対象年齢というものをしっかり見ていただきたいというのが消費者に向けては一番。つまり、標準化その他を含めて対象年齢をしっかり記載するようにしてくれというのを1つ申し入れていて、それに対応するように消費者の方々には、ぜひ玩具の対象年齢をしっかり見ていただきたい。それは購入するときもそうですし、お兄ちゃん用に購入したのであれば、家庭内で保管するときとか、放置するときとか、もろもろ気をつけていただきたいということになります。

宇賀委員長

そうですね。つまり、対象年齢に達していない子供に対しては玩具の購入は当然控えるべきなのですけれども、年長の子供の玩具で乳幼児等の年少の子供が窒息事故を起こしてしまうというケースもありますから、年少の子供の手が届く範囲をチェックして、手が触れないようにする。そうした工夫もぜひ必要だと考えております。
それから、詰まってしまったときの対処法、ハイムリック法など正しい処置が迅速に行われるように、対処方法につきましても最寄りの消防署とか日本赤十字社などの専門家から学ぶことが必要だと考えております。

日本消費者新聞の丸田です。
経産大臣への意見とか消費者庁への意見というものについての、事故調としてのフォローアップというか、何かそういうことがあるのでしょうか。1年後とか半年後とか。
事務局

ほかの案件と同じですけれども、原則として1年後に実施施策についてはフォローアップする予定でおります。

本日出したということですか。
事務局

そうです。