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岡村消費者庁長官記者会見要旨
(平成30年4月11日(水)14:00~14:17 於:中央合同庁舎第4号館6階消費者庁記者会見室)

1.発言要旨

皆様、こんにちは。本日は、植物の誤食による食中毒の注意喚起と食品安全に関する総合情報サイトの活用について申し上げます。
春になり、植物も成長する季節です。今回は、植物の毒による食中毒についてお話しいたします。
「天然のものだから安心」というイメージに反して、自然毒による食中毒の事例は毎年発生しております。先週は、山梨県内でニラとスイセンを間違えて食べたことによる食中毒の事例が発生いたしました。ニラとスイセンは外見がよく似ておりますが、スイセンには毒があります。過去にも同様の食中毒の事例があったので、先週4月5日(木)に、消費者庁公式ツイッターと「子どもを事故から守る!」ツイッターの両方で注意喚起を行いました。
また、外見がよく似ていて誤食の可能性があるものに、ギョウジャニンニクとイヌサフランがあります。これらも外見がよく似ているため、毒のあるイヌサフランを間違えて食べて食中毒になることがあり、過去には死亡者も出ております。今年の春の被害情報には、まだ接しておりませんが、先週4月6日(金)に、消費者庁はツイッターで注意喚起を行ったところです。
さらに、ジャガイモの芽などに毒があることはよく知られております。学校や家庭菜園などで育てたジャガイモによる食中毒を予防するために、農林水産省はリーフレットを配布して注意を呼び掛けています。消費者庁も子どもの事故防止の一環として、「子どもを事故から守る!」ツイッターで、そのリーフレットを紹介し、注意喚起を4月10日(火)に行っております。
自生している植物を採って食べる場合は、十分に注意が必要なことはもちろんですが、買った苗を庭に植えた場合でも、毒のある植物とない植物を間違えることもあります。食用と確実に判断できない植物は「採らない!食べない!売らない!人にあげない!」よう、心に留めていただきたいと思います。
今回、ご紹介したもの以外でも、毒を持つものがあるのですが、「食品安全に関する総合情報サイト」の「自然毒」のページでは、健康被害が知られる魚介類・キノコ・植物を一覧にして掲載しております。「食品安全に関する総合情報サイト」は、日々の暮らしの中で生じる食品安全に関する疑問や不安が解決できる糸口となるよう、よくある質問や関係府省庁のウェブサイトを案内するために、昨年、開設いたしました。11の項目について、特集ページを作成することとし、順次、内容を追加してまいりましたが、先週4月6日(金)に、11番目の項目として「自然毒」のページを追加したところです。
引き続き、更新や追加を進めてまいりますが、このサイトには、食品の安全に関する基本的な情報が集約されておりますので、記者の皆様におかれましても、記事を執筆される際のご参考としてご活用いただければ幸いでございます。
今年度も消費者庁は、安全・安心な生活に向けた情報発信を引き続き行ってまいります。

2.質疑応答

テレビ朝日の村野と申します。
根本的なところで恐縮ですが、なぜこのタイミングで、この注意喚起を出されたかということと、例えばニラとスイセンの間違いが多いなど、品種として、このタイミングで特に注意すべきポイント等があれば教えてください。

春になりまして、清明の時期ですが、植物も急激に成長しているところです。
そして、この時期、山菜採りにいらっしゃる方も多いかと思いますが、先ほど申し上げたギョウジャニンニクは亜高山性ということで、山に入られる方が葉や茎を食べるために採られると、認識いたしております。
さらには、ジャガイモの芽についてですが、冬の間に保管しているうちに芽が出てきているというご家庭での保管状況にも関連いたしますので、この機会にご報告いたしているところです。

消費者安全課

長官のご発言にもありましたように、ニラとスイセンは先週、食中毒の事例が発生しました。また、ちょうど新学期のシーズンであり、農水省のリーフレットでも学校等での栽培について注意を呼び掛けていることもあって、注意喚起を行った次第です。

ニッポン消費者新聞の丸田です。
イヌサフランというのは、家庭で植えているものでしょうか。事故の状況について教えてください。

事故の状況については、後ほど担当課にご取材いただければと思います。
過去10年の例でございますが、イヌサフランによる死亡者数が6人確認されているということで、この機会に今一度、注意喚起させていただきました次第です。

朝日新聞の滝沢です。
今、代表的なものでニラとスイセン、ギョウジャニンニクとイヌサフランとありましたけれども、消費者の方が見分けるポイントについて、呼び掛けていただけますでしょうか。

私が勉強した限りでは、見分けることは難しいですが、ニラの場合は臭いがあります。
ただ、過去の例では、沢山あるニラの中に一部スイセンが混じっていたときに、臭いでも見分けられず、被害が出てしまった例があるとのことです。栽培している人が、市場に出すときは、専門的な目で見分けて出荷しているはずでございます。専門家でない私どもが庭で栽培するときは、きちんと分けていたつもりでも、今一度、収穫するときに確認していただければ、危険は減らせると思います。

NHKの飯島です。
オーストラリアから日本にリステリア菌に汚染されたメロンが日本に輸入されてしまったということがありましたが、消費者庁として呼び掛けるべきことや対応するべきことがもしあれば、教えていただけますか。

その件につきましては報道で接しておりますので、現在、状況は確認中と理解しております。関係府省庁との連携を引き続き強化いたしまして、消費者庁としても必要があると判断すれば、消費者への注意喚起を行ってまいります。

ニッポン消費者新聞の丸田です。
2点あります。今、JR内で宣伝されておりますが、総務省の、4月がAV出演・JKビジネス被害の防止月間ということで、インターネット上の違法・有害情報相談センターで相談を受け付けています。また、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)とも連携を取っていらっしゃいます。そういった中で、消費者庁は総務省と連携をされていらっしゃるのでしょうか。
もう一つが、介護ベッドの手すりで死亡事故が発生したということが、重大製品事故として公表されました。今回は、施設の事故と発表されておりましたが、イメージとして、施設には、情報提供が通常の個人より届けやすいというイメージがあったのですが、なかなか届いていないのではないかと思いました。消費者庁として、ここ数年、件数が減っていない中で、何かこれまでと違った対応をされるのでしょうか。

まず、AV出演強要・JKビジネス抑止の政府全体の連携につきましては、消費者庁も積極的に関与しております。
関係府省対策会議に出席しておりますし、消費者相談の中にも、こういった分野に関することについては、事案の悪質さにもよりますが、様々な解決法があることを相談者にご助言させていただいているところです。
また、啓発の関係では、注意喚起チラシを作成し、そこには188の掲載を行っております。私どもとしては、大変悲しい事業者の営業活動だと思っておりますので、事業者に対しての働き掛けだけでなく、そういったビジネスを利用する大人の意識改革にも取り組んでいければ、と願うところでございます。
社会全体でこういったビジネス抑止のために連携を強めてまいりたいと思いますので、メディアの方々におかれましてもご協力、何とぞよろしくお願いいたします。
特に、若い人たちは世界が狭く、情報に接したときに、それがどういった展開になり、自分の将来に、どういったことが起き得るのかということに気付かないまま事業者に取り込まれてしまうといった残念な例もあります。今回、ご指摘いただきましたことを踏まえまして、消費者庁としても引き続き、こういった分野に対しても注意を払って、少しでも被害の発生を少なくできるように努めてまいります。
介護ベッドの手すりでの死亡事故についてですが、確かに、施設には、一般個人の家庭よりも情報は届きやすいと私も期待したいところではございます。しかしながら、事故は無くならないという現実がございます。これも関係府省庁との連携だけでなく、施設が所在する都道府県・市町村への働き掛けも考えていくべきだと思いますので、消費者庁として、可能なチャンネルを使って情報伝達・注意喚起に努めたいと思っております。